カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

軽い脳梗塞?ひーさん

2009-03-11 21:01:09 | 本日の患者さん
一年ほど前に登場してもらったひーさん。
今年に入ってから体調が少しおかしい。
いずれも生活に異常を来たすほどのものではないのだが、気にかかる。

右手の親指が、細かい事をしようとすると、ピクピクと付随運動をする。
手や足に痺れを感じ、感覚も少し鈍っているようだ。物に触っても薄皮一枚隔てているようだ。
そして何より気がかりなのはしゃべっていて軽くろれつが回らない時があることだ。
現在41歳の前厄男だ。

手足の痺れや感覚鈍磨はカイロプラクティックからだって説明が付けれるが、ピクピクの付随運動は中枢性だし、ろれつが回らなくなったのは脳の運動言語領野に軽いレベルの脳梗塞が起きたと考えられる。
なぜ軽いと判断するかというと、ひーさんのろれつは日に日に元に戻っているからだ。

脳梗塞は軽い小さなレベルだと、20歳を過ぎた頃からは誰にでも起きている。
脳は終動脈といってバイパスに当たる血管を持っていないので、ある箇所の動脈が詰まればその先はパー、死んでしまう。
これが小さなレベルであればたいした問題にはならない。
隣接した予備の脳神経細胞がむっくりと眠りから起き出し、ネットワークを張り直してくれる。

ひーさんのはそんな疑いのレベルだと思う。

ひーさんには何かの症状にかこつけて、一度脳ドックを受けるよう勧めた。
日本の医療体制では、症状無しで検査を受けると保険適用から除外されるのだ。