カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

番外編3

2009-03-01 19:46:37 | 本日の患者さん
醜いものをお見せします。食事時にこのブログを覗いている方がいたら、ご免なされ。

これは、ある患者さんの火傷の痕だ。火傷の原因はお灸である。
この画像は体の前面だが、背部にも火傷の痕が同じ程度で同じようにある。
これだけお灸をされて、彼の症状は何も変わらなかったそうである。
彼の忍耐力には計り知れないものがひそんでいるのだろうか?
彼と接していて、そうは思えない。
きっと、藁をもすがる心境にいたところを、恐怖心などを煽られて、泥沼のような施療を続けさせられていたのだと想像する。
使ったお金も半端じゃないはずだ。

徳さんは、お灸の施療などを否定しない。
それどころか、優秀なお灸の先生にかかれば一般の西洋医学で見放されたような難病も克服される例だって知っている。
問題は、患者さんの弱みにつけ込む、腕は無いくせに恫喝と金勘定にだけはたけたエセ施療師が跋扈していることである。

この彼の受難には続編がある。
それも徳さんの同業であるカイロプラクティックの世界の話だ。
いくらなんでもと、そのお灸の治療に見切りをつけた彼は、とあるカイロプラクティックの施療院を訪ねた。

そこで言われたのは、私の所で完全に治して上げます。
私の治療法は他ではやっていない特別な治療ですから他所に行ってはいけません。治療効果が無くなってしまいます。
途中、リバウンドでかえって症状がひどくなる事があるかも知れませんが、それは治るため必要な症状ですから安心して通ってください。

半年通って効果なく、症状だけが悪化することを訴えても、今がリバウンドの頂点です。もう少し頑張れば必ず良くなります。と、ずるずると一年が経過してしまった。

彼の訴えはいわゆる不定愁訴である。
エセ施療師がつけ込みやすい症状だ。
振り込め詐欺の心理的構造と同様のものがここにはある。