こぐま経済研究所ブログ

やさしく金融情報をお伝えします

中国、2ケタ成長回復-10~12月10.7%景気刺激策が奏功

2010-01-22 16:51:22 | 日記
中国国家統計局は21日、2009年10月~12月期の国内総生産(GDP)が実質で前年同期に比べ10.7%増えたと増えたと発表した。四半期の速報ベースで2けた成長となるのは、08年4~6月以来、6四半期ぶり。09年通年のGDP伸び率は前年比8.7%で、政府が目標に掲げてきた8%成長を達成した。世界に先駆けて金融危機から抜け出した中国経済は回復傾向を一段と強め、名目GDPの規模は日本に迫っている。

日経 21日夕刊
---------------------

金融危機の影響で、2009年1月~3月期の成長率が6.1%まで落ち込みましたが、その後の4兆元の景気刺激策が奏功し、V字回復をした形です。金融緩和による大量のマネーと公共投資が支えた形となりました。今年に入り、銀行の預金準備率の引き上げられるなど、中央銀行は金融引き締めへ動き始めていますが、政府内には、引き締めに対する慎重論も多いようです。貧富の差は依然大きく、特に農村部の貧困層の解消には、まだ継続的な投資が必要との意見もあります。

しかし、資産バブルの芽が出てきたことは事実です。余ったお金は、どうしても不動産バブルへと流れていくようです。