こぐま経済研究所ブログ

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投資信託の純資産60兆円回復。円安と株高が寄与。

2010-01-15 17:18:17 | 日記
投資信託協会から、12月の投資信託概況が発表されました。

総合計:
設定 5兆4738億円
解約 5兆 132億円
償還    177億円
流入額  4428億円

運用増2兆8076億円

資産増3兆2504億円

その結果、

純資産は、61兆3669億円となり、10月以来の60兆円回復です。

12月は、為替の円安是正や国内株式市場が年末にかけて上昇。11月に比べて、様変わりによくなりました。資金流入よりも運用増が純資産の増加に大きく寄与しています。

ファンドの種類別に見ると、ファンドオブファンズが大きく純資産を伸ばしています。資金増減額は2491億円の増加、運用は1兆134億円の増加です。通貨選択型ファンドなどこの1年間で販売高を伸ばしたファンドの多くはは、ほとんどがファンドオブファンズに含まれます。外国資産に投資する際、国内の運用会社がすべての自前で資産運用を行う形態ではなく、海外の運用会社のファンドへ投資する形態が、最近は増えています。

このような運用環境の変化からもファンドオブファンズは、その本数が増加しており、結果、資産規模も大きくなっているものと考えられます。

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なお、1月の新規設定ファンドは、23本です。(単位型4本、追加型19本うち通貨選択型4本。)