こぐま経済研究所ブログ

やさしく金融情報をお伝えします

確定拠出用年金運用 新興国投信が増加

2010-09-30 22:41:45 | 日記
今年度、追加採用の13%に

確定拠出年金(日本版401k)の運用手段として、中国やインドなど新興国株式で運用する投資信託を追加採用する企業が目立ち始めた。格付投資情報センター(R&I)の調べによると、企業が2010年度に追加採用する商品全体の13%、外国株投信に限れば6割超が新興国投信だった。従来は極めて少なかった。運用成果によって年金額が左右される401kで新興国の経済成長を取り込もうとする動きが広がってきた。

調査はR&Iが企業と契約を結ぶ主な金融機関56社に、契約先が10年度にどんな運用商品を追加採用するのかを聞いた。

運用商品を追加する企業は194社あり、追加商品数は延べ414本。内訳は国内外の株式や債券など複数の資産に投資する「バランス型」が103本と全体の約4分の1を占めた。次いで多かったのが外国株投信の85本(約2割)で、そのうち新興国株投信が53本を占めた。国内株投信は64本だった。

日経 30日朝刊
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確定拠出年金と言えば、インデックス型など安定運用商品が中心だったが、2010年追加商品で外株投信のうちの6割超が新興国投信とは驚きです。逆に考えてみるとそれだけマイナス利回りの人が多いのかもしれない。金融危機を通り過ぎた加入者はほとんどのケース危機前よりマイナスなのかもしれない。さすがに高利回り商品がないと従業員からの不満も多いのではないだろうか?

ただ新興国投信は確かに成長率はよい半面、突然値崩れを起こすリスクも十分にあります。とかく、確定拠出年金の場合、加入者はあまり成績をチェックしませんが、新興国投信を追加した場合には少なくとも1月に一度はパフォーマンスをチェックした方がよろしいかもしれません。

こぐま経済研究所 第7回セミナー FX取引きの流れ

2010-09-29 22:07:28 | 日記
本日、第7回セミナーを開催しました。今回も前回に引き続き、外国為替証拠金取引(FX)に関する内容でした。実際の取引に当たっての手順や注意すべき事項についてお話させていただきました。それでも、スワップポイントがどのようなものなのか、TFXへの発注はどのように行われているのかなど、宿題もたくさんいただきました。すぐにしっかり調べて回答します。

次回のセミナーは10月23日(土)18時からを予定しています。

次回もFX関連の説明の予定です。できればそれまでに取扱業者のデモ・トレードなどを行ってみて(さらに、実取引きまでできればなおよい)、皆様に私の体験談をお話できればと思っています。

急激な円高が進むと、FXの人気が上がります。国内株式市場の人気が低下し、安定資産の債券では、利潤が稼げない。となると差金決済のFXをある程度のレバレッジをかけてハイリターンを狙う投資家が増えてきていると感じています。

次回もよろしくお願いします。

ホームページも見てくださいね。

シャープ電子書籍12月に 高機能端末「ガラパゴス」投入

2010-09-28 22:41:53 | 日記
シャープは27日、タブレット型の電子書籍端末「GARAPAGOS(ガラパゴス)」を12月に発売すると発表した。日本経済新聞などの新聞や、雑誌の定期配信サービスも同時に始める。先行する米アップルの「iPad(アイパッド)」を追撃する。年内にはソニーも「リーダー」を日本で発売する予定。インターネット経由で電子書籍などを購入できる高機能端末が普及しそうだ。

「ガラパゴス」の画面は、雑誌が見開きで読める10.8型のホームタイプと、持ち運びに便利な5.5型の2種類。基本ソフトは米グーグルの「アンドロイド」をベースに開発した。3万冊の電子書籍に加え、来春からは音楽や映画も配信する予定。

価格は11月にも発表するが他社製品と同程度で「2011年のなるべく早い段階で販売100万台を達成したい」(執行役員)としている。

当初読めるのは新聞では日経のほか朝日新聞、北海道新聞、日刊スポーツ、雑誌では日経ビジネスや週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済、ニュースウィーク日本版など。定期購読契約すれば、読者が希望する時間帯に記事を自動配信する。購入履歴に基づいてお薦めする本の「お試し版」を配信し、気に入ればクリック1つで完全版を買える機能なども盛り込んだ。

解像度が高いカラーの液晶パネルを搭載し、雑誌のグラビアなどもきれいに表示できるようにした。縦書きやルビなどの日本語表記に対応した独自企画「XMDF」を開発し新端末に採用した。シャープは配信するコンテンツを増やすため、同企画を使った電子書籍の製作支援も手掛ける。

日経 28日朝刊

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携帯各社が今後、高機能端末と電子書籍などのコンテンツをセットで販売攻勢をかけてきます。いままでアップルの独占上でしたが、アマゾンのキンドルも年末には日本上陸と聞きます。これらの端末は、特定の機能に専用のアプリを用意して簡単な操作で見られるのが特徴ですね。ワンタッチで本が購入できるのも、電子書籍ではありますが、便利な機能だと思います。ただ、どうしても紙が好きな私には、電子書籍が紙に取って代わるとは思えないのです。

社会的責任投資 第一生命、ファンド設立

2010-09-27 21:39:17 | 日記
第一生命保険は10月に、社会的責任投資(SRI)ファンドを立ち上げる。資金規模は10億円で、環境保護や社会貢献などに優れた国内企業を100社選び出し、投資する。社会的責任を果たす優良企業の成長を後押しするほか、自社の社会貢献活動に役立つノウハウを蓄積する目的もある。生命保険会社が自社でSRIファンドを立ち上げるのは初めて。

社会貢献活動の内容などをまとめた企業の社会的責任(CSR)リポートを公表している上場企業の中から時価総額などをもとに200社の候補企業を抽出する。この中から自社のアナリストが環境保護活動の取り組みや不祥事の有無、従業員の雇用状況などを評価して、上位100社に投資する。各社への投資機関は5年程度を目安とする。投資の成果次第でファンドの規模拡大などを検討する。

業績や将来性だけでなく、社会貢献の取り組みも評価して投資先を選ぶSRIは長期的にみれば、通常の株式投資と比べて運用利回りも高いという。

国内のSRI投信の残高は2009年末時点で6405億円・第一生命によると「米国と比べて規模はまだかなり小さく発展の余地が大きい」という。生保が機関投資家としてSRIの分野に本格的に参入すれば、市場が拡大する可能性がある。

日経 25日朝刊
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約10年くらい前に初めてSRIファンドというものを知りました。でも、その市場規模は1兆円にも満たないレベルです。ちなみに、国内設定ファンドの純資産残高は約60兆円。このファンドは、国内企業に投資するファンドです。今は、国内株式市場へ投資する投信は少なく、新興国への投資や、安定性を求めて債券投資のファンドが増えています。このSRIファンド、対象を絞り込むのに、通常のファンドよりコストがかかりそうですよね。それに、企業のすべての事業セグメントで、社会的投資に適合している企業は少ないかもしれません。銘柄選択の難しさを感じます。

あのメキシコ湾原油流出事故を起こしたBPでさえ、環境活動などの面では、評価は高かったと聞いています。

円一時急落「介入」言及避ける 政府・日銀、前回から一転

2010-09-26 19:27:23 | 日記
24日午後の東京外国為替市場で円相場が一時1ドル=85円台に急落した。政府・日銀が円売り介入を実施したとの見方が大勢だ。6年半ぶるの介入となった15日には大々的に宣言した政府だが、今回は事実を明言しない旧来手法に戻す意図もみえる。ただ、効果は長続きせず、その後の欧州市場などでは円高が進んだ。

「必要ならば、断固たる措置を取るという姿勢で臨む」。24日午前10時30分ごろ。閣議後の記者会見で野田佳彦財務相は1ドル=84円台に上昇した円相場について、こう話した。同日午後1時過ぎ、介入を担当する財務省4階の国際局と2階の財務官室の間を資料を持った複数の職員が何度も往復する場面がみられた。

午後1時15分ごろ、円相場は1ドル=85円40銭まで急落。「複数の国内大手銀行がまとまった規模のドル買いを進めた」(外資系銀行)との情報が駆け巡った。介入では財務相の支持を受けた日銀が複数の銀行に専用電話で注文するのが普通。今回も大手銀行に注文が入ったとみられる。

日経 25日朝刊
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15日の介入に続いて、24日にも介入があった模様です。13時過ぎに約1円、円安に動きました。ただその後は、少しずつ円高方向に推移し、17時には介入前とほぼ同じ84円50銭近くになりました。その後、ロンドン、ニューヨークでも円高は進み、84円20銭で取引を終了しています。今後も急激な円高を避けるために、緩衝材としての円売り介入が続きそうです。