こぐま経済研究所ブログ

やさしく金融情報をお伝えします

こぐま経済研究所 2012年4月セミナーを開催しました。

2012-04-29 06:45:30 | 日記
4月28日(土)19時から、こぐま経済研究所の金融セミナーを開催しました。今回は、3月の投資信託概況をベースに、3月中のマーケットを動かした材料について解説させていただきました。株式投信は6カ月連続の資金純流出の状態となっていて、1月後半から2月にかけて株式相場が上昇したにも関わらず、投資家マネーは、投信マーケットからは出て行ってしまいました。

株式投信の6カ月連続の資金純流出は、過去3年間では初めてです。3月は金額的には縮小しましたが、4月以降、株価が下落基調にあることも考えると、流出が続く可能性もあります。

資金流出入に関して、株式投信追加型の分類別動向を見ると、3月は限定追加型とファンドオブファンズ以外の分類ではいずれも資金が流出超過となっています。ただ、これら2分類の3月の運用成績はいずれも運用減となっています。

ファンドオブファンズは、手数料の高いファンドが多いグループです。3月末ということもあり、販売会社各社の販売攻勢があった結果かもしれません。営業的には成功したかもしれませんが、投資家の中には、運用減から損失を被っている方もいらっしゃると思います。

逆に、インデックス型は、資金流出となったものの運用成績はプラスにシフトしています。3月は日経平均が1万円を回復するなど、マーケット自体はさほど悪くありませんでした。(株価上昇、円安方向)

本来は、手数料の低いインデックス型ファンドに資金が集まっても不思議ではないと思います。販売会社の思惑が見え隠れしています。


来月は、5月26日(土)18時から予定しています。
場所は茅ヶ崎勤労市民会館です。

ご興味のある方は、下記まで連絡ください。
koguma.keizai@gmail.com

大阪「面白い恋人」は、札幌「白い恋人」の商標権侵害に当たるのか?

2012-04-22 19:45:42 | 日記
昨日、ファイナンシャル・プランナーの勉強会に参加してきました。私も先日AFP登録が完了しまして、何とかFP業務を行えることになりました。FPの継続教育の一環で、FP神奈川には複数のSG(スタディ・グループ)があります。講師をお呼びしてセミナー形式でお話をお聞きし、質疑を行う内容です。

今回は、弁理士の先生をお呼びして、「特許・商標・著作権の基礎」についてお話をお聞きしました。最近新聞をにぎわせていました、札幌の「白い恋人」と大阪の「面白い恋人」の商標権侵害(白い恋人が面白い恋人に対して訴訟を起こしました)を題材に、商標権の基礎を勉強しました。

私自身、報道機関に勤めていますので、著作権の扱いについてはなにかと気に留めることが多いのですが、商標権や特許権となると縁がなく、大変興味深くお話をお聞きしました。ふと考えてみると、弊社の商品名称なども他社に商標登録されてしまうと勝手に利用できなくなる可能性もあることを改めて認識しました。

「白い恋人」と「面白い恋人」は、似ていますか?

人ぞれぞれ、捉え方が違いました。私自身、「面白い恋人」を食べたことがあります。このお菓子のパッケージには、白地にブルーの絵が描かれています。このあたりも白い恋人と同じ。「白い恋人」4文字の字体もそっくり。ただ絵は、「大阪城」になっていました。

わたしは、「おもしろいこいびと」ではなく、「おもろいこいびと」と読んでしまい、似ているけど非なるものという印象です。

特許庁も「似ていない」という判断を下しています。そのため、このお菓子、売ることができるのです。白い恋人と間違えて買う人もいないだろうとの判断です。このお菓子のために、「白い恋人」の販売が低迷したとも考えにくい。パロディー商品として大阪らしいお菓子だなあと思っています。

このお菓子の登場によって、「白い恋人」自体も認知度が高まったと思います。
もうすこし、ゆるく考えてもいいのではないでしょうか。

とても楽しく、ためになる勉強会でした。

先生、ありがとうございました。

NY株下げ、今年最大 213ドル安 欧州債務再び懸念

2012-04-11 22:53:51 | 日記
長期金利2%割れ

10日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が今年最大の下げ幅を記録し、2月2日以来約2カ月ぶりの安値になった。欧州市場でスペインなどの国債利回りが上昇し、債務問題への懸念が再び浮上した。米景気の楽観論も後退しつつあり、相場の先行き不安から利益確定売りが加速。マネーの安全志向が強まり、米長期金利は約1カ月ぶりに節目の2%を下回った。

ダウ平均の終値は前時に比べ213ドル66セント(1.7%)安の1万2715ドル93セント。取引終了にかけて下げ幅を拡大し、この日の安値圏で引けた。午前の取引で時価総額を初の6000億ドル台に乗せたアップル株も下落に転じた。ダウ平均は5営業日連続で下げており、この間の下げ幅は約550ドル(約4%)に達した。米雇用拡大の勢いが鈍るなど米国内でも不安材料が増え、当面は株価の調整が続くといった見方も出ている。

ニューヨーク原油先物相場も続落し、期近の5月物は一時1バレル100.68ドルと、100ドルを割り込む水準に接近する場面があった。一方、安全資産とされる米国債は買われ、米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は高い)1.98%で終えた。

日経 11日夕刊
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欧州債務問題が再燃?でしょうか。NY株式が大幅に下げています。もともと金融緩和であまった資金がリスク資産に回って、株価が上昇していた流れでしたので、今までは実態経済の伴わない株高でした。懸念が出てくれば、一気に株価は下がります。EUの対応は時間稼ぎにすぎないとのコメントも以前ありました。しばらく、変動が大きい相場が続きそうです。

こぐま経済研究所2012年3月期セミナー開催しました

2012-04-01 10:42:10 | 日記
昨日、3月31日(土)19時から、こぐま経済研究所の金融セミナーを開催しました。

今回は、「こぐまちゃん投資塾」と題して、投資信託関連書類の一つ、月次運用レポートの記載事項の内容について説明させていただきました。月次レポートは運用会社が毎月公開している前月の運用状況を報告する資料。でも、細かく見てみると、投資初心者に対しては、難しい言葉や数値が並んでいます。1時間あってもすべてを説明することはできないですね。

目論見書を始め、投資信託の説明書類は、理解に苦しむものが多くあります。
どちらかというと、金融機関としてのリスク回避のため、難解云々よりも、責任回避のために、とにかく表示しておこうという動きが見て取れます。

個人投資家に、投資信託の説明資料をいかに理解してもらうかは、永遠の課題ではありますが、金融機関の営業マンの口車で、購入判断しないためにも、中立的な立場の人間が、フォローアップする必要があるといつも考えております。

来月もこのシリーズで、投信の販売資料の説明を行う予定です。

よろしくお願いします。

こぐま経済研究所