こぐま経済研究所ブログ

やさしく金融情報をお伝えします

投信の売れ切れが続いてます

2013-04-28 14:22:57 | 日記
27日の日経の記事 投信「売り切れ」相次ぐ 

大規模な金融緩和効果によって、大幅な資金流入や株価上昇の結果、純資産価額が上限に達してしまい、募集を取りやめたファンドが出ています。日本株に投資するファンドやREITに投資するファンドに対してです。

投信の純資産は、運用の安定性を示す指標として見られています。でも、単純に高ければ良いというわけでもなく、余りに大きすぎると、日本株の値動きに与える影響が大きくなり、逆に身動きが取れなくなります。運用方針に従って、ある銘柄を売却したら、価格が急落し投信の基準価額も低下する可能性もあるからです。

かといって、似たようなファンドをいくつも作っても同じことに繋がります。
運用会社には、新しいタイプのファンド組成をお願いしたいところです。

いままで、あまりに日本株が低迷しすぎていたことが原因ですね。

こぐま経済研究所 4月期セミナー開催しました。

2013-04-27 22:07:25 | 日記
4月27日(土)19時から、こぐま経済研究所の4月期セミナーを開催しました。今回の題目は、「日本版ISAについて」です。日本版ISAが今年の税制改正で施行されることが確定しました。銀行、証券各社は口座の獲得の案内を4月以降、積極的に開始していると聞きます。

でも、仕組について理解している一般投資家はまだ少ないと思います。特に、5年間運用後の非課税口座を継続する時の仕組みや、仮に損失が出た場合の扱いなどは、なかなか気付かないところです。

今回のセミナーでは、先日某大手投資信託運用会社が実施した個人投資家向けセミナーで、お聞きした内容を参考にさせていただき、個人投資家が最低限抑えておく必要がある事項についてお話しました。

ISA口座を作って、最大100万円まで非課税運用が、10年間行える。
では、何を運用するか?それは人それぞれです。ハイリスク商品の分配金非課税効果を狙って投資するもよし、分配金は拠出せずに、10年間きっちり運用して非課税効果を出すファンドでもよいと思います。

対象商品は、株式(ETF、REIT含む)と公募型株式投信の2種類となっています。とはいっても、金融機関で株式を扱えるところは少ないはず。取扱商品を確認してから口座を作ってくださいね。

なお、口座は御家族で20歳以上で日本に住所があれば作成可能です。

ご自身の資産運用にぜひご検討ください。

中国の景気停滞

2013-04-16 22:49:11 | 日記
中国の今年1~3月の実質GDPは、前年同期7.7%だった。成長率が鈍化してきていて、景気回復には未だ至っていません。インフラ投資や輸出は好調のようだが、個人消費の盛り上がりが欠けている。中国はここに来て、鳥インフルエンザも発生。死者も出る中で、新たなリスク要因となっている。

中国で鶏卵先物が上場?

2013-04-12 22:43:02 | 日記
鳥インフルエンザで揺れる中国。中国の鶏卵市場は3500億元(約5兆2700億円)で世界一の市場。鳥インフル騒ぎで、先物市場の開設を急いでいるようだ。鶏卵価格のリスクヘッジを行うため。鶏卵の他にも豚肉なども検討中。商品先物は通常、納会日まで所有していれば現物と交換してもらえますが、鶏卵は生鮮食品なので引き渡しが難しく、かつて日本でも先物市場があった時は唯一現金決済でした。

現在は、インフルのおかげで価格は下落基調。鶏卵業者その他関係者の生活を守るためにも早期の開設が望まれます。ただ、投機の場として使われることは避けたいですね。

こぐま経済研究所

投資マネーが日本に戻ってきたか?

2013-04-08 20:37:13 | 日記
昨年まで投資マネーが見向きもしなかった日本市場、アベノミクス&日銀の大規模金融緩和で円安、低金利、株価上昇、世界の投資マネーが流入してきました。一方、少し前までは投資の中心だった新興国。今では、あの中国でさえ景気低迷にあえぎ、お金は流出状態です。ちょっとした景気動向で投資マネーは動きます。それも、まだ実現していない希望的観測によって。。今後、日本が打ち出す、本格的な成長戦略が確実なものにならなければ、大幅な金融緩和は、むしろ財政状態の不安定さを示す後ろ盾となりかねません。一部の専門家が危惧しているのは、低金利維持が出来なくなったときの国債暴落です。