経済産業省が31日発表した2010年12月の鉱工業生産指数(速報、季節調整値、2005年=100)は94.6になり、前月比で3.1%上昇した。上昇は2カ月連続で、輸出向けの自動車や携帯電話などの生産回復がけん引約となった。基調判断は11月までの「弱含み」から「持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。同時に発表した10年の鉱工業生産は前年比で15.9%上昇し、3年ぶりにプラスになった。
昨年の伸び15.9% 3年ぶりプラス
基調判断を上方修正するのは09年4月以来、1年8カ月ぶり。昨年9月に前月の「横ばい」から「弱含み」に判断を引き下げていた。
1月の製造工業生産予測指数は前月比で5.7%上昇する見通し。輸送機器や一般機械が寄与する。生産が1月も上昇する見込みになったことも踏まえ、経産省は「昨年秋からの足踏み状態を脱しつつある」との認識を示した。
(中略)
一方、10年10月~12月期の鉱工業生産指数は前期比で1.7%低下した。エコカー補助金が終了した後の自動車の元さんを受けて10月に大きく落ち込んだため、2四半期連続でマイナスになった。10年は、09年がリーマン・ショック後の世界的な景気悪化の影響から前年比21.9%低下と大きく落ち込んだ反動で、高い伸びとなった。
日経 31日夕刊
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12月の生産指数は、2カ月連続でプラス。前年同月比でも4.6%の上昇でした。指数水準で94.6(季節調整済み)です。2007年の基準値までは至っていないものの、今後1月も改善が見込めるため、生産は「持ち直し」の動きがみられるとしました。1月の製造工業生産予測調査では、前月比+5.7%を予想しています。一般的に、生産指数はGDP成長率に連動すると言われています。エコポイントなどの季節要因がなくなり、ここからの成長が景気回復には最も重要だと思います。
こぐま経済研究所
昨年の伸び15.9% 3年ぶりプラス
基調判断を上方修正するのは09年4月以来、1年8カ月ぶり。昨年9月に前月の「横ばい」から「弱含み」に判断を引き下げていた。
1月の製造工業生産予測指数は前月比で5.7%上昇する見通し。輸送機器や一般機械が寄与する。生産が1月も上昇する見込みになったことも踏まえ、経産省は「昨年秋からの足踏み状態を脱しつつある」との認識を示した。
(中略)
一方、10年10月~12月期の鉱工業生産指数は前期比で1.7%低下した。エコカー補助金が終了した後の自動車の元さんを受けて10月に大きく落ち込んだため、2四半期連続でマイナスになった。10年は、09年がリーマン・ショック後の世界的な景気悪化の影響から前年比21.9%低下と大きく落ち込んだ反動で、高い伸びとなった。
日経 31日夕刊
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12月の生産指数は、2カ月連続でプラス。前年同月比でも4.6%の上昇でした。指数水準で94.6(季節調整済み)です。2007年の基準値までは至っていないものの、今後1月も改善が見込めるため、生産は「持ち直し」の動きがみられるとしました。1月の製造工業生産予測調査では、前月比+5.7%を予想しています。一般的に、生産指数はGDP成長率に連動すると言われています。エコポイントなどの季節要因がなくなり、ここからの成長が景気回復には最も重要だと思います。
こぐま経済研究所