こぐま経済研究所ブログ

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投信に資金流入3兆円 昨年7割増 残高49兆円

2010-01-10 11:29:35 | 日記
2009年の投資信託への資金流入は前年に比べて7割増え、3兆円超えになったもようだ。08年9月の米証券大手リーマン・ブラザーズの破たんを機に混迷した運用環境が改善し、個人の投資意欲も盛り上がりつつある。投信の純資産残高は、09年末に約49兆円まで回復した。ただ金融危機前の水準には届いておらず、含み損を解消できていない個人投資家も多い。投資マネーが投信市場へと本格的に流れ込むには、なお時間がかかりそうだ。

日経 8日
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数値は、いつでも購入できる株式投信(追加型株式投信)を対象に行った結果です。昨年1年間は、国内株式へ投資する投資信託の純資産が減少する半面、海外の資産に投資する投信や、株式・債券の双方に投資を行うバランス型、ファンドオブファンズと呼ばれる複数のファンドに投資する投資信託などが純資産を伸ばしました。

金融危機後の日本国内株式の戻りが他国に比べて遅いこともあり、昨年は海外資産に投資する投信が多く設定されました。

金融危機によって保有する投資信託が、かなりの損失を被り、今なお塩漬け状態になっている人の話もよく聞きます。投資信託は売り時や切り替えのタイミングがなかなか難しい商品です。長期保有前提で商品の説明を受けていることもあり、タイミングを逸してしまうこともあるのだろうと思います。

何らかの方法で、危機に陥った際に、少しでも損失を回避できる方法を販売会社も投資家に、積極的に提案してあげないと、一般投資家はもう投信を購入しようと思わないかもしれません。