こぐま経済研究所ブログ

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複数国の株価指数連動 日興アセットが上場投信

2010-01-05 17:26:28 | 日記
日興アセットマネジメントは今月下旬、先進国と新興国の株価指数にそれぞれ連動する上場投資信託(ETF)2本を設定する。複数国の株式に投資するETFは国内初。
運用会社に払う信託報酬はどちらも0.26%で、海外市場に上場する同種のETFと比べて低く設定した。
設定するのは、米国や英国など、日本を除く22カ国の株価指数「MSCIコクサイ」とブラジルや中国、インドなどの新興国22カ国の株価指数「MSCIエマージング」にそれぞれ連動するETF。
これら2本と、日経平均株価に連動するETFなどを組み合わせれば世界全体に投資できる。1つの国の株価指数に連動するETFは国内にもあったが、1本で複数の国に投資できるものはなかった。

日経 5日朝刊
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3本の投資信託を組み合わせて購入することで世界全体に投資可能。なかなか、イメージが沸きにくいかもしれませんが、MSCIが提供している指数は、世界主要国の株式全体を対象にしたものが中心です。

各国別の指数を最初に計算し、これらを組み合わせて世界全体の株価指数を提供するのが彼らのノウハウです。指数の種類も豊富にあります。

「MSCIコクサイ」は、日本を除いた世界株式指数です。厚生年金基金の指定する国外株式運用ベンチマークにも、同指数が採用されています。国内株式をTOPIXなど別のベンチマークで運用する場合、国外株式は、日本を除いて計算された世界全体の株式指数が必要になります。

また、ETFは、証券取引所に上場されている投信です。運用形態は株に似ています。売買はマーケットが開いている時間帯のみ。株式と同様に、指値、成り行き、信用取引も可能です。

最近はNY原油、NY金などの国際商品に連動するETFも多数設定されています。いままで先物市場に流入していたマネーが少しずつETF市場にも流れ込んでいます。