こぐま経済研究所ブログ

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中国新幹線と鰻のかば焼き

2010-01-03 11:36:11 | 日記
先日のCNNニュースで、中国高速鉄道の話題が取り上げられていました。広州から武漢まで、いままで8時間かかっていたところを3時間で結ぶ。時速は最高350km/hだそうです。日本の新幹線よりも高速化されています。でも、写真を見ると形は東北新幹線の「はやて号」にそっくりです。技術協力として日本企業など海外企業の名前が掲載されていましたが、海外からの輸入ではなく、「中国独自技術」による開発と発表されました。

誰が見ても、列車の技術、製造含めて9割以上は輸入だと思われても、堂々と国内生産を訴えるその姿勢は立派なものです。列車の完成品輸入ではなく、国内で中国仕様をかなり取り込み、中国開発にしたのだと想定しています。

最高速を出すには、鉄道技術だけでなく、線路を敷設する土地質にも左右されるそうで、中国は適した土地を持っていたことになります。

これらの要因が重なって、高速鉄道を中国で開発したことになりました。


ところで、日本は、中国から多数の食品を輸入しています。たとえば鰻のかば焼き。一昨年、中国産の食の不安から消費者が中国産を買い控えました。輸入したのに売れない。でもその商品自体に問題があるわけではない。すると加工メーカーは、国産と偽って多くの業者が逮捕されました。ここがよくない。偽装に走るのではなく、製品の品質を明らかにして市場投入すれば、消費者をつなぎとめることはできたのではないでしょうか。

同じ輸入品の扱いに関する話になりますが、日本と中国では、国民性も含め、大きな違いを感じてしまいました。