こぐま経済研究所ブログ

やさしく金融情報をお伝えします

個人向け国債3年物の利回り低下

2013-05-28 23:32:25 | 日記
友人から余資の運用を相談され、個人向け国債の利回りを調べてみたら、3年物で0.12%でした。ずいぶん低下しましたね。これに対して、あるネットバンクの定期預金は同期間で、0.20~0.22%。定期預金に軍配があがりました。

黒田日銀の異次元緩和によって、国債は日銀に大量に買われています。なので利回りは上がりにくい。特に5年以下の短期債は黒田さんの前の白川さんの時代も購入していましたので、利回りはずっと抑えられてきています。金額的には黒田さんの方がケタ違いに大きいですけどね。

先週来の株安で、資金が株から短期債の購入にシフトしていることも、短期の国債利回り低下の要因かもしれません。

最近はこのようにちょっとしたことで、相場が乱高下する落ち着きどころのない市場となっています。


日経平均が大幅下落した理由

2013-05-24 20:31:20 | 日記
23日、日経平均が1134円下落しました。日経平均は昨年11月から6カ月の間に約70%上昇しました。今まで急上昇してきた株価が、23日ちょっとしたことでガタガタと崩れてしまいました。いったい何が起こったのでしょうか?

新聞には、①バーナンキ議長の米国金融緩和の出口戦略発言、②中国経済指標の悪化などが原因ではとの記載がありました。①に関しては「雇用の持続的改善が続けば、資産購入額を減らすことができる」と発言。具体的な期日指定したわけでもないのに、株価が下落した背景には、株価自体が非常に不安定な状態であったことが挙げられます。②の中国経済指標の影響も同様です。この程度で1000円超の下落が発生すること自体、おかしいのです。それだけ、今の株高は根拠なき上昇だということ。景気改善の期待感だけで、ここまで株が上昇するのだから、バブルとは本当に恐ろしいものです。

来週の相場は少し荒れた展開になりそうです。


NECがインドで苺農園

2013-05-12 21:37:18 | 日記
NECといえば、通信機器や民生向けコンピュータを想像します。新しい分野に挑戦しています。いままで培った、ITの技術を生かして、インドで水耕による苺の栽培を行いました。もともと、インドにも苺はあるのですが、堅くてまずかったそうです。そこに日本のみずみずしい苺を安価に提供できればヒット間違いなしということもあり、温室での水耕栽培に挑戦です。温度や養分の配分に、得意のITを駆使して最適な状態を保っているとのこと。

今回のプロジェクトは、まだ試験段階です。これが成功すれば、NECは企業の社会的責任の立場でも、農村女性の雇用と地位向上にも一役かうことになります。電気メーカーの新しい事業展開の一つとして、大変興味深い事例だと思います。

この苺、どんな味がするのか食べてみたいですね。ムンバイの高級ホテルでは、すでに大量購入の要望が殺到しているようです。

こぐま経済研究所

日経平均14000円超え

2013-05-08 23:08:51 | 日記
遂に日経平均が14000円台に入ってきました。NYダウは1万5000ドル突破です。日米欧の主要国が、こぞって金融緩和(それもケタ違いの)を実行し、マネーがあふれています。そのお金の行き場所が先進国の株式市場。インフレ懸念から、預金や債券よりも投資効率の高い株式に向かう構図です。でも本来株式は企業の価値を示すもの。いままでは、マーケットとしての適正価値を示していなかったのでしょうか。

この株高しばらく続くのだろうか?いや、参院選までかな。

トヨタの営業利益が1.3兆円

2013-05-06 21:02:54 | 日記
トヨタ自動車の2013年3月期連結決算で、営業利益が前期3.7倍の1兆3000億円になったようです。本日の日経1面に出ていました。いよいよトヨタが本格的に収益回復してきた感じです。確かに北米や東南アジアでの販売が好調でした。でも、円安の方が圧倒的に大きいのではないでしょうか。トヨタは2月時点で1ドル81円で計画を立てていましたので、現在の95円は想定外の円安ラインです。

日経によるとトヨタでは、1円の円安で営業利益が350億円押し上げられるとのこと。すでに原価管理は超円高の中で採算が取れるレベルになっていますので、円安は単純に収益アップにつながっています。

日本企業の本格回復を祈ります。