こぐま経済研究所ブログ

やさしく金融情報をお伝えします

日本の設備投資 今年度17%も減少 対する韓国は?

2009-11-30 22:00:07 | 日記
日経新聞によると、2009年度の設備投資動向調査で、全産業の設備投資額が08年度実績から17.6%の減少となったようです。当初計画に対して、2.7%の減額。調査開始以来の落ち込みです。やはり金融危機の影響はかなり大きかったのですね。昨年の業績落ち込みに対して、企業は大幅な在庫調整やコストダウンを行いました。その結果、中間決算や通期予想などをみると大幅改善しているものの、最近の急激な円高や景気の先行き不透明感などから、積極的な投資に踏み込めないのでしょう。電機と自動車を中心とした設備投資に慎重な姿勢が広がっています。

韓国のサムソン電子は、昨年の金融危機の際、今こそ投資の時期と判断して、工場建設等を行ったと聞きました。彼らは自国の市場に早くから見切りをつけて海外市場相手に必要な設備を先行投資してきました。考え方が違うのでしょうか。それとも企業としての体力があるのでしょうか?サムスンは今年、日本企業よりも早くLEDバックライトの液晶テレビを世界に投入します。52型で2cm以下の厚さです。

がんばれ、日本企業!

投資信託のリスクとリターン

2009-11-29 23:06:24 | 日記
今日は、投資信託のリスクとリターンのお話です。『ハイリスク・ハイリターンの商品』など、その商品の特性を現すために、よくリスクとリターンという言葉が使われます。

そもそも、リスクとリターンってなんのことでしょう。

まずは、リターン。これは期間収益率のことです。騰落率などということもあります。特定の期間で、どの程度収益があがったかを示す比率です。たとえば1年間のリターンと言えば、一年前の基準価格から今日の基準価格がどの程度上がったか(または下がったか)を示します。+20%、-10%などと表示されます。

次にリスク。これは、リターンがどの程度変動するかを示すものです。高リスクとは、今月はリターン+20%だったが来月はマイナスー10%になるなどリターンが大きくぶれることをいいます。低リスクはその反対で、リターンの変化が小さいことをいいます。

先日、ある銀行の説明資料に次のような記載がありました。『一般に大きいリターンが期待できる商品は、リスク(価格の変動幅)も大きく、リスクが小さい商品は期待できるリターンも小さい』。この中に『損失』に関する文字がありませんよね。これだとやはり消費者は誤解してしまうと思います。『リスクが高ければ、損失を被る可能性も高くなる』ことを明確に記述すべきだと思います。

リスクとリターン、共に、明確に理解した上で、商品を購入してくださいね。

投資信託の買い方~3500本の中からどのように選ぶか?

2009-11-28 20:18:00 | 日記
投資信託を購入する時に一番、重要なことはなんだろう。私は、運用方針とコストだと思っています。でも、国内の投資信託だけでも3500本もあるのです。どうやって選んだらいいのだろう。運用方針を全て読むことなんて不可能に近い。そこで、つい、取引先の銀行のラインアップの中から、営業マンに薦められた投信を購入してしまうケースが多いのではないでしょうか。

インターネット上に投資信託の検索サイトはたくさんあります。ここで、自分の取れる価格変動リスクや目標リターンから絞り込んでいって、ある程度の本数になったら運用方針とコストをひとつひとつチェックしてみる方法がいいと思っています。

今度、このようなツールの使い方もセミナーでやってみようと思っています。

円高の流れが止まりません。

2009-11-27 22:16:44 | 日記
今日の東京市場では、円が一時84円台まで高騰しました。実に14年4か月ぶりです。ドバイの信用不安でユーロ売り、米国の低金利政策継続からのドル売りなど主要通貨は軒並み円に対して下落しました。他通貨の受け皿として円高がここまで進むと、輸出企業の利益に大きく影響がでてきます。日本はもともと輸出で成り立っていましたから、円高が進むと主要企業の収益減から株価が下落します。本日の日経平均は円高懸念から、301円も下げ9081.52円となりました。

金融危機後、日本の株価が他市場にくらべていま一つ勢いがつかないのは、為替の動きも大きく影響しています。それと民主党政権がはっきりとした経済見通しを出さないことも、上値を重くしている原因かもしれません。3月10日に付けた最安値7021円までにはあと2000円近くありますが、2番底にならぬように、日銀・政府の対応をお願いしたいところです。

金融セミナーを開催!

2009-11-26 21:34:14 | 日記
こぐま経済研究所では、金融商品の基礎を地域の皆様にお伝えするために、先週20日に無料セミナーを企画してみました。初めての企画です。平日の夜、神奈川県茅ヶ崎市で開催しました。

題目:「投資信託の仕組みと現状」

投資信託の特徴と家計資産の投資信託への流入状況などについて、約1時間の説明とその後30分程度の質疑応答時間を設けました。

投資初心者を前提に、できるだけ簡単な資料を用意してみましたが、参加者からは、「難しい!」「用語集が欲しい」などと言った意見も寄せられ、もっともっと簡単にしないと、「投資=難しい」が頭に残り、商品購入の判断ができなくなってしまいますね。

次回は12月下旬に予定していますので、ご都合付く方はぜひ参加してみてください。そして意見を聞かせてください。

☆ところで、日本の個人資産は約1500兆円あるのですが、この中で株式と投資信託に投資されている割合は1割に過ぎません。ほとんどが預貯金と保険で眠っています。