◆貝や石、いろんな“おかね”が大集合!◆
こんにちは。市民レポーターの“クッツー”こと沓間 聖(くつま せい)です。
中央2丁目にある「山梨中銀金融資料館」に行ってきました
ここは、山梨中央銀行が開設した資料館です。
銀行というとちょっとお堅いイメージがありますが、銀行の歴史とお金の歴史を楽しく興味深く学ぶことができました
≪まずは山梨中央銀行の歴史から≫
山梨中央銀行は全国で9番目にできた銀行です。かつては、「第十国立銀行」といいました。
9番目なのに、どうして第十か…それは見学に行くとわかります
そんな歴史ある銀行なので、日本で1番古い貯金通帳や第十国立銀行が発行したお札が展示してあります(日本銀行ができる前の時代です…)。
▼日本で1番古い貯金通帳。もちろん、手書きです
▼第十国立銀行が発行したお札。絵が日本ぽくないのには理由があります(学芸員の方に聞くと教えてくれますよ)
≪続いてお金の歴史へ≫
中国では、お金の始まりは〖貝〗でした
「財」・「貯」・「貨」など、お金に関係する漢字には〖貝〗がつくものがたくさんありますね。
▼3000年くらい前のお金〖宝貝〗です。
他にも「石のお金」や「金のお金」、ちょっとなつかしいお札なども展示されています
▼「石のお金」。今も使われているようです。
▼「金のお金」。時代劇に出てきそうです。
▼大事にとってある方もいらっしゃるのでは
山梨県に関係する展示もあります。
さまざまな「甲州金」が展示されています。
「糸目金」は、「甲州金」の中で一番小さい金貨です。つくられた枚数が少なかったこともあり、ほとんど残っていません。めったに見ることができない貴重なお金です
▼「糸目金」。とてもとてもとても小さいです。
『金に糸目をつけない』という言葉、聞いたことありますね
・びた一文払わない ・太鼓判をおす ・折り紙つき
など、みんなお金に関係している言葉です。
どんなふうに関係しているかは、見学すると“なるほど”と納得できますヨ
「体験コーナー」もあります。
・1億円の入ったジュラルミンのケースの重さは…
・千両箱をかつげるかな…
(残念ながら今は体験はできませんが…)
▼「ジュラルミンケース」と「千両箱」
≪企画展≫
2021年8月31日(火)まで、『世界の紙幣に選ばれた英雄たち』を開催しています。
紙幣の肖像画から、その国の歴史や風土、文化がわかります。
民族衣装なども飾ってあって、ちょっとした海外旅行気分が味わえます
資料館の方からのメッセージ
「当館では、<甲州金>など山梨ならではのお金をはじめ、2,000種類もの本物のお金を展示しています。お金は身近なものなので、気軽に、楽しみながら見学してください。夏休みには子ども向けの企画も予定しています。ブラックライトを使い、クイズを解きながら資料館をまわる楽しい催しです。子ども向けのパンフレットもありますので、夏休みの自由研究にもおすすめですよ。みなさん、ぜひいらしてください」
館長さんも学芸員の方もとても親切に応対してくださいました
お金の形や素材、紙幣に描かれているイラストなどに、さまざまな意味が隠されていることに気付かされました。いつも使っているお金を別の角度からとらえることができ、お金の奥深さを感じました
<おまけ>
資料館のお庭にはお茶室があります。
眺めているだけで、心が洗われます
新緑の時期もいいですが、紅葉の時期や雪が降ったときも素敵だそうです。
山梨中銀金融資料館