SNSの功罪。

SNSの発達のおかげで、長く会っていなかった友人との久しぶりの再会でも、”お互いの近況を、知るともなく知る”状態になりました。これは、基本的には良いことだと思います。再会を楽しむ数時間の中で、予めお互いの近況について予備情報があるわけですから、込み入った話もできるでしょう。

味気ない、という意見もあるかもしれませんが、人間の一生なんてあっという間です。お互いの時間を共有できるチャンスなんてそうそうないわけですから、バーチャルでも継ぎ目となってくれるならありがたく活用すべきかと思います。

でも、やっぱり実際に再会したときの喜び、感動は、これはバーチャルでは味わえないものでしょう。だからこそ、デジタルとアナログの融合は必要ですし、どこまでいってもコミュニケーションの本質は人と人が会って行うこと、です。心通わせ、相対してなんぼ。挨拶やお礼、お祝いの言葉をすべてネットで済ませるなんて間違っています。古臭いのかもしれませんが、僕はそう信じています。コンピューターに人間の生活をすべて乗っ取られるような事態にしてはいけない、と思っています。