山の動物たちは、乏しい餌を求めて、盛んに動き回っている。
雪上には足跡や食事の跡、糞など、彼らの痕跡がくっきりと残り、時には残酷な生と死のドラマを見ることが出来る
夜間に行動する動物が多いので、彼らを身近に観察する機会は、それほど多くはないが、家の近くでカモシカ、イノシシ、クマ、キツネ、タヌキ、リス、ウサギなどを見かける。
この時期の散歩は寒さが厳しくて腰が引けるが、アニマルトラッキング(動物の足跡をたどって生態を観察すること)が楽しみで、早朝から雪原を歩いている。
今朝もキツネとウサギの命をめぐるドラマが、真っ白な舞台で繰り広げられていた。
これも毎年見かける光景で、右手の特徴のあるウサギの足跡と、一直線に左手から迫るキツネの足跡がクロスする先に、攻防の跡が生々しく残っている。
キツネの足跡は、血痕を点々と残して森の中へ消えているが、巣で待つ子どもたちへ、仕留めたウサギを運んでいったのだろう。
雪を蹴散らして、地中の草の根や冬眠中の昆虫やミミズを捕食した跡もよく見かける。
本来、雪や寒さに弱いと言われていたイノシシも、温暖化で雪国の気候に順応して活発に動いている。
雪の深い山奥から、比較的餌の得やすい里に下りて来たイノシシは、箱わなや鉄砲で仕留められて「ぼたん鍋」にされてしまう。
猟師の作業小屋には、内臓を抜かれて寒風に晒されたイノシシが吊るされている。
これで臭みが抜け、熟成された肉は旨味が増すといわれ、味噌仕立ての濃厚な鍋は、寒い夜の「大ごっつおう」である。
集落の人口より多いイノシシの被害は甚大で、この程度では気休めにもならないが、数少ない猟師が細々と狩りを続けて、山里の田畑を守っている。
狐の親子にとっては生活の糧ですね。
いのししも悲惨な姿ですが、
農家を荒らす大敵ですね~
雪深い里でも攻防が続いていますね。
ぼたん鍋は食べたことがありません~
美味しいのですか?
理不尽な殺戮は、人間界だけですね。
獣肉は牛や豚肉に比べると、味は落ちるようです。 好みにもよりますが・・・
どの動物も私には動物園でしか見られません。
カモシカは昔、御在所のカモシカセンターでみました。
猪鍋、これも昔香嵐渓で鍋を囲みましたが、
すきになれません。
クマは春まで寝ているので、しばらくは安心です。
足跡を見て、こんなに沢山の野生動物が、家の周りを歩き回っているのかと、いつもびっくりします。
街に野生動物が現れたら大騒ぎですね。