名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

桑の実

2008年06月12日 | セカンドルーム

 

桑の実が赤く色づき、虫たちがたくさん集まってく季節になった。
紫色に熟さないと渋くて食べられないけど、虫の味覚は人と違うようだ。

養蚕が盛んであった頃の名残で、桑畑があちこちに残っているが、枝は伸び放題で葛や藤が絡み、哀れな姿を晒している。
以前は、葉を摘みやすい高さに剪定したり、下草を刈ったりしていただろうが、今はすっかり自然の姿に戻ってしまった。

蚕中心の古い大きな家は、廃屋になったり、老夫婦だけがひっそりと暮らしている。
大家族で蚕の世話をしていた頃の賑わいは無いし、野山の木の実や果実を食べる子供もいない。
生糸や薪炭が廃れて久しいが、再び蘇ることの無い往時の痕跡は、いつ見ても切ない。

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