
南知多町の岩屋寺へ行ってきた。

↑阿弥陀堂

↑経堂
知多半島の先端に近い寺は、霊亀元年(715)に開基された古刹で、
弘法大師や親鸞上人とも所縁が深いと言われる。




境内裏の大師ヶ岳麓には、五百羅漢像が並び、山道には
1番から88番までの札所があり石仏が安置されている。

山腹を辿る小径は急で、所どころに落石がある。

山頂から下っていくと奥の院に出る。

↑奥之院参道


深閑とした雰囲気の境内には、三重塔や稲荷社などが点在する。

奥の院の近くに中之院という小さなお寺があり、
境内の奥に軍人墓地がある。


山門を入ると雑草が生茂り、庫裏と思しき建物は
半ば朽ち始めていて無住のようだ。

この軍人像は、昭和12年の上海上陸作戦で全滅した、
名古屋第6連隊の兵士とのこと。

写真をもとに、コンクリート作家の浅野祥雲が
作ったと言われる。


数十年がたった今も、表情が生き生きしているのが
辛く感じる。
日進市の五色山大安寺や岩崎御嶽山などの祥雲作品を
見て回った時は、どことなくユーモラスな印象だった。
岩崎御嶽山の霊神碑脇にあった信者の石像は、
雑草に覆われた表情がリアルで怖かった。
心霊スポットへは、真っ昼間しか行けない。