
2月18日ごろは、二十四節気の雨水で、
水ぬるみ草木の芽が出始めると言われる。

↑納屋橋の四季桜
都会にいてその実感はないが、陽射しの強さや昼の長さで、
少しばかりは感じている。

江南市音楽寺所蔵の、円空作「大護法善神像」
の模刻を始めた。

護法善神は仏法を守護する神のことで、右手に
金剛杵を持ち、左に太刀を携えている。
山門の仁王像に代表されるように、睨みを
利かせて悪者の侵入を防ぐ像である。

この大護法善神像は、翁のような穏やかな表情がユニークで、
目の下の膨らみや深く刻まれた皺が、独特な味を出している。
胴体と顔の荒彫りをしたところで日が傾き、
今日の作業を終えた。
実物を見たときの印象と、写真をもとに彫っていくが、
円空の味を少しでも出してみたい。