メルパルク京都カルチャースクールの「関西の洋館ノスタルジー」現地講座を時々受講していて、今回は京阪電車橋本駅近くに残る橋本遊郭跡を見学しました。
1軒目は旧三枡楼です。
橋本に2軒あった高級(?)遊郭のひとつです。
室内にはステンドグラスや屋久杉の欄間など高価な調度品でしつらわれています。
橋本遊郭は石清水八幡宮の西側にあり、明治10年(1877)に誕生します。
この地は遊郭の許可地となり大阪と京都の間では最大規模の色街でした。
大正期には芸妓数は60名と多く、大正11年(1922)には歌舞練場も出来ています。
世界恐慌後の昭和5年(1930)には75軒、娼妓470人、芸妓30人と非常に賑やかだったそうです。
現在は現オーナーの方が買い取られ中国式マッサージ 店と旅館「橋本の香」を営まれています。
最近の若者にこのようなレトロな建物に宿泊するのがひそかなブームだそうです。
2軒目は旧第二友栄楼です。
こちらも先のオーナーが買い取られ、中国茶の喫茶店にされるようで、室内の改装やエアコンの取り付け中でした。
ご覧の通り玄関まわりの装飾やタイルに昭和初期の雰囲気がします。(まだまだ生まれていませんが、、、)
このエリアもどんどんと遊郭跡が潰されて住宅街に変わりつつあります。
オーナーの個人での建物の修復や維持は困難なようでクラウドファンディングで資金を募られています。
是非とも資金が集まり建物が維持されるていいですね。
大阪のど真ん中、中崎町にも昭和にタイムスリップしたような一角があります。
高層ビルに囲まれたエアーポケットで、歩いていると不思議な感じになります。
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