クドカンの仏教入門、ハードロックミュージカル
なかなか楽しい映画です。予告編を見てもたぶん、あまり期待をしないかもしれませんね。
どうでもいいことからいえば、さすがに長瀬智也クンは本物のギターを奏でてくれます。
神木クンも練習しましたねえ。
ミュージカルです。そして、仏教の輪廻や、成仏という問題を伏線に、物語はとても仏教的に構成されています。
音楽もいいですよ。
『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』予告編
残念
残念という言葉がありますね。
思いを残す、ということです。
昨年地上波でオンエアされた「流星ワゴン」はそういう意味では大変シリアスな仏教物語です。これはまたあらためて解説しますが、物語の通底音はやはり〈残念〉なのです。
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人生に思いを残す。私たちは、人生を残念として通過しなければなりません。そして、それは、反復する。成仏とはその残念が消えた状態を意味します。
それぞれの人たちが残念な思いをかかえ、いったいそれがどのような連鎖で果しえなかったのか、を人生で問うことになります。
こうした残念な人生の成仏を、ロックミュージカルでコメディに描いたのがこの映画です。仏教を勉強するにはまたとない、映画です。
主人公は、なんと修学旅行の途中でバスの転落事故で死にます。
大好きなあの子とキスもしないのに、そうです、
「too young to die= あまりに若いので死ぬことができない」
のです。その残念という思いをめぐって物語は進行します。その主人公のまわりの人間模様がまたおもしろい。
ぜひおすすめです。
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