新型コロナが怖いあなたへ 「病は気から」を科学する
2020.04.13(liverty web)
コペルニクスやガリレオが発見する前から地球は動いていた。
それと同じで、今の医学がまだ十分に解明できていなくても、人が病気になったり病気が治ったりする「心と体の法則」は確かにある。新型コロナウィルスが日本中にまん延しているが、今改めて、「病は気から」という言葉に、思いを馳せてみたい(本記事は2009年2月号記事を再掲・編集したもの)。
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「病は気から」を科学する
奇跡を起こす力は他のどこでもない、あなたの心に秘められているのだ。直近の医学的研究と事例をまじえて理論とテクニックを公開する。
若い女性の顔に一面に出ていた赤い湿疹が、見る見る消えていった。「まるで映画のCGみたいだった」と、見ていた人は言う。
かと思えば、杖がなければ立つこともできなかった女性が別人のように歩き出し、半年後の今も元気に歩いている。さらには認知症の高齢者が一瞬で正常に戻り、数年間、普通に生活できた──。
どれも紛れもない事実だ。しかも、これらの劇的な変化が起こったとき、いずれも通常の医療は用いられていなかった。かといって鍼治療やマッサージなどの代替医療(東洋医学や民間療法など、西洋医学以外の治療手段の総称)を受けたわけでもない。
湿疹が引いたのは、彼女がある言葉を読んでいたとき。
女性がイスから杖なしで立ち上がったのは、ある言葉と映像にふれた直後のことだという。
認知症が治ったのは、家族が別の場所でそれを祈ったのと同時刻だった(ユング心理学でいうシンクロニシティ=共時性)。
言葉、映像、祈り。どれも物質的手段や物理的刺激ではない。ということは、この人たちの痛みや症状が消えたのは、何らかの心理的または精神的(スピリチュアル=霊的)治療効果によるとしか説明できないのである。
こうした話題は決して非科学的なトンデモ話ではない。
アメリカがん協会が「祈り」を研究
まず、祈りに関するアメリカの医学的研究を2つ紹介しよう。
米国がん協会の研究者らの調査によると、アメリカのがん患者の半数以上は、通常の医療にプラスして何らかの補完代替医療を試みていることがわかっている。
がん患者4千人以上に対する調査の結果、一番多かったのは「祈り/霊的実践」をやっている人で、なんと6割以上。以下、リラクセーション、信仰/霊的治療、瞑想、宗教的カウンセリングなど、心理的あるいは霊的手法が並んでいる(右グラフ)。
私たち日本人には、これらが「代替医療」として医学的調査の対象になること自体が驚きだが、調査を行った同協会行動研究センターのコリーン・クラマー医師は本誌の取材にこう答えた。
「別に意外な結果ではありません。アメリカ人の代替医療に関する各種の調査では、ほとんどの場合、祈りなどの霊的・宗教的実践が利用率でトップか、それに準ずる地位を占めます。特にがんなどの患者は、祈りなどの霊的・宗教的実践を用いる人が多いようです」
注目すべきは、「誰が」これらをやっているのかということ。病気と祈りというと、日本ではともすれば、無学な人が拝み屋にすがるといった土俗的・迷信的イメージが強い。ところがこの調査では、若くて高収入で高学歴の人ほど、祈りを含む代替医療を用いる傾向があった。
患者だけではない。アメリカではハーバード大学をはじめ、大学医学校の3分の1以上に代替医療の講座があり、その多くは祈りを含む精神性(スピリチュアリティ)の問題を重視しているという。古今東西の文明に見られる「医療としての祈りや瞑想」が、医学先進国アメリカで、最先端の医学的研究テーマや知的な人々の実践対象として復活しつつあるのだ。
前出のクラマー医師は言う。
「多くの調査によれば、心と体の関係に即した代替医療はじわじわと増えてきています。通常の医療と、祈りや宗教的カウンセリングを組み合わせるのはすでに普通のことで、今後は瞑想やヨガが代替医療に占める割合も増えていくと推測されます。これらが健康にもたらす利益について十分な科学的証明がそろってくれば、これらを推奨する医師も試してみる患者もさらに増えることでしょう」
実はすでに、それを証明したケースがある──。
祈りを試す「秘密の実験」
アメリカのミズーリ州カンザス・シティ。同地のセント・ルカ病院心臓研究所のウィリアム・ハリス医師らは1999年、同病院に入院している心臓病患者たちに対し、ある「秘密の実験」を行った(上図)。
ハリスらは、心不全や冠状動脈疾患など重い心臓疾患をかかえる入院患者990人をランダムに2グループに分けた。そして一方のグループの患者だけ、1人が5人ずつから病気がよくなるよう祈ってもらった。
祈ったのは地域のボランティアたち(全員クリスチャン)で、患者と面識はない。彼らはこれが実験だとは知らされず、患者の回復を祈るよう依頼され、ただただ純粋な善意で祈った。ボランティアたちに与えられた情報は患者のファーストネームだけ。彼らは4週間のあいだ毎日祈り、その間、一度も当の病院を訪れていない。
また、いわゆるプラセボ効果を避けるため、患者たちも祈りのことは知らされなかった。プラセボ(placebo)とは有効成分を含まないニセ薬のことで、例えばただの小麦粉を固めた錠剤を医師が「これは有望な新薬です」と言って処方すると患者が期待し、その気持ちがプラスに働いて"薬が効く"ことがある。こうした効果が入り込まないよう、患者たちはもちろん、研究チーム以外の病院関係者全員にも実験は一切秘密にされた。
さて、結果はいかに。ハリスらによれば、人工呼吸器やペースメーカーの必要度、回復または死亡までの期間など35にのぼる計測値を総合すると、祈ってもらった患者たちは対照グループに比べて11%よくなっていたという。
この実験は今日まで、祈りの効果を証明した一例として知られている。病人が自分のために祈ったのなら、プラセボだという反論も成り立つだろう。だが、知らないうちに他人から祈ってもらったとなると、彼らに生じた変化の理由は祈り以外に見当たらない。
【関連サイト】
幸福の科学公式サイト 法話「免疫力を高める法」を公開!
https://happy-science.jp/news/dharma-lectures/11477/
『中国発・新型コロナウィルス感染撃退祈願』が開示されています〈祈願案内〉
https://happy-science.jp/news/info/11507/
【関連書籍】
大川隆法著 幸福の科学出版
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