【平和安全法制２～実質11法案を一国会で】

【平和安全法制２～実質11法案を一国会で】
平和安全法制と称して政府が国会に提出した戦争法案は、形の上では2本。

1つは「国際平和支援法」。この法案の本質は「海外派兵恒久法」です。

これまで自衛隊を海外に派兵するには、その派兵のたびに、特別措置法という法律をつくって国会を通していました。

今度の法案ではそれをやめて、「政府の判断」で、いつでもどこでも、米軍や米軍主導の多国籍軍を支援するために、自衛隊を海外に送り出せる内容となっています。

もう一つが「平和安全法制整備法」です。この法案は、過去の海外派兵や米軍支援法10本を全部「一括」で書き換える「一括法」です。

この「一括法」でまとめて書き換えられる法律は、それぞれ過去長い時間をかけて国会で議論されてきたものです。

例えば、ＰＫＯ法。
この法律は、4国会、衆院で約160時間もの時間審議されました。

それなのに、安倍政権はこれらの法案を１国会、わずか80時間程度で通し、8月上旬までに成立させようと狙っています。

なぜ、安倍政権がここまで急ぐのか。
それは、安倍首相が4月29日に米議会での演説で「夏までに実現する」と公約したからです。

国のあり方を根本から変える「戦争法案」を、対米公約のために拙速に強行することは絶対に許されません。