
女子ワールドカップ決勝戦は日本が、開始早々3分のセットプレーで失点、5分にもセットプレーでまた失点してああ決まったと思った。さらに14分15分にも失点したときには、ともかく1点取って決勝戦として恥ずかしくない品位を保ってほしいと願った。
パワー、瞬発力、耐久力に優るアメリカはまず負けないだろうと思っていた。3失点はあり得るだろうとは思っていたが、それを開始15分で敵はやってのけてしまった。
かの太平洋戦争の真珠湾攻撃を逆に日本女子が食らった観があった。
アメリカは戦略においても日本に優っていた。
立ちあがりに全精力を日本のゴール前に注ぎ込んだのだ。
このまま攻められたら10点も取られそうでああったが4点取ってさすがにゆるめた。それゆえ2点を返すことができたがもう後の祭であった。
この敗戦はパス回しサッカーの限界を日本に示唆しているだろう。
敵陣で攻める糸口がなくて横へ回すパスはムダである。ゆるいパスは捕捉されやすくカウンターの糸口を与える。何度か危ない横パスを見た。
戦術を変える時期に来ているだろう。
日本人の美質である巧緻性を磨くのはこれからも基本になるだろうが、パスを前に送って攻めないと点は取れない。どうせパスを回すのなら横より前に出すほうが合理的である。
前につなぐためには前へ走り込まねばならぬ。
敵ディフェンダーの間を割って走れば得点機会は増える。
それができるためには当たられて崩れない体が必要。足の速さ(瞬発力)と倒されない体の強さが要るだろう。
岩淵は小さい体で敵にぶち当たりイエローカードをもらったが、あれでいいのだ。
50回ぶち当たり競り勝つ体力養成が急務。
また50回ぶち当てられても相手をはねのけ突破できる体力が必要。アメリカ女子はそれができているから王者たりうるのである。
日本の女子選手はアメリカで修業するのがいいのでは。
現在、МF安藤梢が1.FFCフランクフルト(ドイツ)、МF永里 亜紗乃が 1.FFCトゥルビネ・ポツダム(ドイツ)、МF宇津木瑠美がモンペリエHSC(フランス)、FW大儀見優季がVfLヴォルフスブルク(ドイツ)、FW 岩渕真奈がFCバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)などで活躍しているが、ヨーロッパ偏重ではないのか。もっとアメリカへ出張する選手がいてもいいのでは。
かつて澤穂希がアメリカで修業したように。
とにかく今女子サッカーでアメリカがずば抜けていることがわかったはずである。
カーリー・ロイドのいるシカゴ・レッドスターズ、 ホープ・ソロのいるセントルイス・アスレティカ、アビー・ワンバックのいるワシントン・フリーダムなどへ行く選手が表われてもいい。
とにかく何でもやらないとアメリカとの差は埋まらないだろう。
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