森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

貴婦人と一角獣展〈2013年振り返り日記〉

2013-12-22 08:09:12 | お出掛け日記

 

残り10日になってしまった今年も、あっという間に過ぎていった時間の集合体ように思いますが、アレヤコレヤとあったことを思うと、それなりに長い時間でもありました。

書ききれなかった分のお出かけの記録記事、書いています。

※             ※             ※

絵画展の予定はたいてい一年の始めの新聞か、一年の最初に見た絵画展でのチラシで決めることが多い私です。後はお友達のブログとか。

今年はいろいろとあったので予定を立てるのは無理だなと思っていました。

それでもなんとなく行きたいなと「エル・グレコ展」会場から貰ってきたチラシで思っていたのは、3月から6月に国立西洋美術館であった「ラファエロ展」、4月24日から7月14日まで国立新美術館であった「貴婦人と一角獣展」、それからつい最近終わってしまった「ターナー展」でした。「ラファエロ展」は一番大変な時期だったようにも思うのだけれど、多分行こうと思えば横浜往復回数も多く一番行きやすかったかもしれません。ただ絵なんか見ている気分ではなかったのだけは確かで、行かなかったのです。悔しかったのは「ターナー展」。行く予定であったのに・・・・。とにかくこれはポシャりました。自分のせいで。

 

でも、この「貴婦人と一角獣展」には7月3日に行ったのです。

一年に、もしくは二年に一度会うブログのお友達とご一緒しました。

このイベントには、チラシを手にとった時から絶対に行きたいなと思っていました。

タイトルから魅せられませんか。

「貴婦人」そして「一角獣」なんですよ。

自分がそうだからって押し付けるのはどうかと思うのですが、女性って「一角獣」って好きじゃないですか。

見た目も可愛いけれど、その性格はツンデレでプライドも高くて、だけどこれはと認めた女性にだけは従順。
あっ、つまらない事を思い出しちゃった。その女性には条件があるんでしたね。ってイイや、思い出さなかったことにしよう、この際。

この絵の女性たちだって、そんな感じじゃなかったし・・・・・・・^^;

あっ、いや、これって問題発言かも。

古き時代は、女性の処女性と言うのは大きな問題でもあったわけだから、女性の横に一角獣を侍らせたのは、そういった意味合いもあったのかなと、たった今思いました。

そう思って見るという視点に今気が付きましたが、でも私はその時、感じたままのことを書きますね。

描かれていたのは少女たちではなく、大人の女性たち。私の目から見たら、結婚もしているかもしれないし、恋人も入るかもしれない、そんな彼女たち。

これは絵ではなくタペストリーなので、そうなってしまったのかもしれませんが、みんながみんな美人というわけでもないんです。

だけど、みんながみんなものすごくお洒落なんです。

このタペストリーの詳しい解説は、またもwikipediaさんにお願いしようと思います。→「貴婦人と一角獣/wikipedia」

 

私、思いました。
私が時々、マイテーマに思っている「優雅に生きる」のヒントはこのタペストリーの中にあるなと。

「味覚」「聴覚」「視覚」「臭覚」「触覚」のテーマがあるとされる5枚。

それからこの6枚の連作に心惹かれるのは、ラストだけに、しっかりと言葉でメッセージが残されているのですよね。

A mon seul désir」、かっこいいね、フランス語。
「我が唯一の望み」

あなたのそれは何ですか。

以下は買ってきた絵葉書の羅列です。

 

 

 

 

 

 

美術館の音声解説では、この絵には言葉以外にも、この宝石を出そうとしているのか仕舞おうとしているのかという謎があると言っていました。

でも私はこの連作には一番大きな謎があると思います。それはこの小間使いは、いったい何歳ぐらいなのかということです。大きさから見れば、まるで8歳から10歳ぐらいと思うのが妥当だと思うのですが、服や顔を見ていると16歳位にしか見えないと思うのです。

このタペストリーが作られたのは15世紀位だと推定されていますから、世は貴族の時代です。

要するに権力あるものは大きく描かれ、そうでないものは小さく描かれたと言うことなのかもしれません。
ちょっとそういう解釈は悲しいですか。

では単純に、メインの主役の女性は大きく、そうでない者は小さく動物と同じ大きさに描いて分かりやすく表現したと考えることも出来るかと思います。

もしくは、あふれんばかりの花々と植物、集い合う動物たち。それらは現実味のない夢の世界のようなもので、この女性の美しい背景に過ぎないわけで、この少女もその一部。そう書いたら上に書いたことと一緒になって、何やら物悲しいので、きっと夢の世界の妖精なんだということにでもしておきましょうか。

 

絵画の一部がアップにされているものも4枚買ってきました。

毎日眺めて影響されたいなと思ってパソコン横に置いています。〈トップ画像〉

 

 ←チケット

 ←その日の国立新美術館

 ←その時見た雀。  

 ←緑に心惹かれて

 ←人が建てた物にも心惹かれます。

 ← そして、美味しいものにもね。美術館のレストランにて。

 

※ 今自分のアップした記事でしみじみと絵葉書を見なおしたら、ライオンが一角獣と全く同じに活躍していることに気が付きました、しかもよっぽどユーモラス。可哀想なライオン。「貴婦人とライオン展」じゃ、ちょっとワイワイ女性は行かないよなって、私も思いました。だからここだけのタイトルですが「貴婦人と一角獣、そしてライオン」と書き込んでおいてあげましょう。

どうも私、脇の人とか日陰のものに弱いんだよね。自分がそういうポジションになりがちな所があるからかもなあって、ちょっと悲しいことを感じてしまった今です。


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