森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

大蛇とムカデの闘い

2015-10-17 16:08:41 | お出掛け日記

 

〈日光浴ノート、番外編その3〉

歴史は好きだけれど、未だに「そうだったのか!」と言う新しい知識に出会うことがあり、これだけ生きてきても知らない事がいっぱいあって嬉しいなと思うことがたびたびあります。

美しい戦場ヶ原を歩きながら、私の頭の中の小さな知識の書庫を巡ってみても、この地で誰と誰が戦ったのかさっぱり思い浮かびません。

「戦場ヶ原」と言うからには、誰かが戦った跡地であることは間違いのない事です。

 

それにしたって、こんな美しい山に囲まれて、しかも湿原でどんなおバカさんたちが戦ったと言うのだろうかー。

 

そんな事を考えながら歩いていたら、ちゃんと「戦場ヶ原の由来」の立て札が立っていました。

その立て札前で読む人が絶えないので画像はないのですが、この地で戦ったのは、中禅寺湖を我が領土にしようと男体山の神様と赤城山の神様が大蛇と大ムカデに変身して戦ったのだそうです。

ああ。

おバカさんって神様たちの事でした。

それはそれは申し訳ない発言を。

〈唇を押さえて、アヒル口〉←朝ドラ、見てる?

 

そう言えば、遠い遠い遠いさらに遠い小学生の修学旅行の時に、そんな事をガイドさんが言ったかも。

あまりにも遠い過去なんで忘れちゃったよ~、そんな事。

 

この戦いは「戦場ヶ原神戦譚」にその伝説が載っているのだそうです。

その戦いの結末は、

「しかし、なかなか決着がつかない戦いに業を煮やした男体山の神は、弓の名人である自分の子孫・猿麻呂に大ムカデの目を射抜かせ、ついにこれを討ち負かした。この戦いが繰りひろげられた広野原が、現在の戦場ヶ原なのだと伝えられている。」

 〈栃木県のhpより〉

 

と言うわけで、勝者は男体山だったのですね。

 

 

でも私、ここまで読んで、ちょっと思いました。このように勝った負けたの戦いに、この栃木以外の山の名前を出しているわけですから、負けた方の山の気持ちと言うか負けた側は何て言ってるのかとか、そんな所はどうなっているのかなって。

思わず「赤城山」を検索してしまいました。

こういう時はウィキ様頼みです。

やっぱり彼は〈なんでか、彼〉頼りになりますよ。

載っていましたよ~。そしてこの伝説、良く出来ています。凄く感心してしまいました。

「赤城山の北にある老神温泉の地名は、このとき落ち延びた神が追われてやってきたことに由来するといわれ、「アカギ」という山名も神が流した血で赤く染まったことから「赤き」が転じたという説もある。 また、戦場ヶ原で負けた赤城山の神は老神温泉で傷を癒した後に男体山の神を追い返したという。

また、開湯伝説では、赤城山の神が大蛇、男体山の神が大ムカデとなっており、大蛇が勝利したという説になっている。」

 上記にもあるように、老神温泉では大蛇とムカデが完全に逆転されているのも面白いです。いずれにしてもムカデには良い印象はないようです。

 

そしてまた、私がこの伝説の事を検索してさらに分かった事で吃驚したのは、「流山」と言う名前の由来です。

10年もブログをやっていると、どんなにぼやかして書いていても、私が東葛地域〈柏市・松戸市・流山市・野田市・我孫子市・鎌ケ谷市〉の住人であることは隠しきれていないのではと思います。

ウィキ様によると

「江戸川沿いにある千葉県流山には、赤城神社の祀られた小山があり、大洪水の際に赤城山の山体の一部が流れてきたものだ、という伝説がある。「流山」という地名はこれに由来するという。」

 

なんと、男体山と赤城山は縁あって、そして赤城山と流山とは切っても切れない縁があったと言うわけなのですね。

この絡み合い度が半端ない。

 

実はこの神の名を借りた戦いの伝説も、本当はこの地の豪族たちの領地争いの戦いを表していると言う説もあるのです。

古事記や日本書紀が書かれる以前のお話。

「毛野国」、そんな名前は、もう専門に古代史でもやってなきゃ分からないですよね。逆に言えばそこから古代史の門が開くってもんですよ。

興味を持てばどこからでも門は開く。

それはとっても大事な事だと思います。

興味のある方は調べてくださいね。

 

ところで私・・・・

って、まだあるのかと言われれば、まだ話したい事があるのです。

長くなったので、また次回。

 

〈実は本日更新二回目。真夜中にお気楽な写真日記も更新しました。良かったら覗いてくださいね。)

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