森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ちゃんと、捨てましょう。

2012-04-26 00:43:20 | 梢は歌う(日記)

夫殿と喧嘩になると、彼の攻撃パターンの一つに
「お前は、本当にお前の父親に似ているな。」というのがありました。

これは自慢になってしまいますが、マイ父は実際の年齢より常に若く見え、頭も良くてリーダーシップのある人でなんでも器用にこなします。でも夫殿は、もちろんその辺を言っているのではありません。

「なんでも取っておくんじゃないよ。」

そうです。

父は物をあまり捨てません。広かった父の部屋はだんだん狭くなっていきました。先日、母が決意をしてその父の部屋もかなり広く復活してきましたが、その「捨てない」という部分を言っていたのです。

 

この文は「ありました。」「いたのです」と過去形で書かれています。

もともと、私は「これはいつか役に立ちそうだな。」とひらめくと、それは捨てません。ものの本によると、「そのいつかはいつ来るのか。10年後20年後に役に立つために、その保管する地代を払い続けるほうが無駄だ。」と言う趣旨のものがあって、全くその通りだと思います。

だけどそれをちゃんと保管し続けるスペースと管理する能力があれば、細かいことを考え捨てる努力に力を使い、必要なときに買い直したり叉探し求めたりすることだって、実は時間と労力の無駄なんじゃないかなと思うのです。

ある日、私が
「『いつか使うな、これ』って思ったものは、本当に必ず使う事が多いね。」と実家に帰った時にほぼ独り言のように呟いた時に父の共鳴度は非常に高かったです。

だけどこれは「保管し続けるスペースと管理する能力」がある場合限定です。
部屋が狭くなっていったり、ごちゃごちゃして常に探し続ける毎日や、いざというときに出てこなくて結局買うはめになったりするのなら論外ですよね。

この記事は、本当は夫殿の悪口を書いて(おっと~!)簡単に終わるはずでしたが、今週は、奇しくもお片づけ週間になってしまいました(私の暦では)。なので、続けて同じテーマで書いていこうかなと思います。

ちなみに今の私は「なんでもとっておく女」ではありません。いろいろ思考が変わったのです。

で、出てくるわけですよ。夫殿への苦言が。

彼がパソコンを買い換えたのですが、本体内蔵型というもので(本当はこんな言い方じゃないかも。立ち上がって確認に行くのが面倒なのだ)、いきなり机の上がすっきりしました・・・‥・パソコンの部分だけ。

彼の机は大きいので、本体の上は彼の小物をカゴで整理して置いてあり、その横は文房具や私の小物なんかが置いてありました。本体が無くなってしまったので、カゴの山になってしまい見苦しいこと極まりありません。カゴといっても10×15×10ぐらいの小さなカゴですが、そこを片付けるためにいろいろやりました。いわゆるパズルの入れ替えです。新しく収納の何かを買うのは嫌なので、カゴの代わりに小さなファンシーケース。そのファンシーケースに入っていたものは、キッチンから持ってきたやっぱり小さなケース・・・。私の小物はやっぱりドレッサーの中を整理して、入れ直しました。

一箇所片付けるのに半日以上費やしてしまいましたが、帰ってきた夫殿が、まっさきに
「綺麗になったなあ。」と喜んだので、報われました。

そして私はすこぶる優しい顔で言いました。

「パパちゃん、このカゴいっぱいの使用済みライターの中で、いるものがあったら抜いてね。明日捨ててしまうから。」
半分は本当に確認の意味があったのですが、残りの半分は嫌味です。

それにまた別のかごいっぱいの使用済み電池・・・・。
さすがにこっちは、「いるものがあったら抜いてね。」なんて言いません。

ああ、そんな物で机の上はドッチャリしていたのかと思うと、イラッとしました。

だけどなんたって長い付き合いなので、私の嫌味などさらりとかわして彼はのたまいます。

「ナイナイ、いるものなど何にもない。みんな捨ててイイよ。」

「いいよじゃないよ、全く」と思ったので

「パパちゃん、要らなくなったものは、ちゃんと捨てましょうね。」と今度はストレートに言うと、

「オウ、お前がな。」

・・・って、あたしかい・・・

「まったく~」と思った、ある日の出来事でした。

 

でも、よく考えてみれば、私は今までに彼に
「要らなくなった電池はここに捨ててね。」と言ったことがあったかしら・・・・。

今までライターはどうやって捨てていたんだっけ。そう言えば机の上に放置してあるライターを、点くかどうかチェックしてやっぱり私が勝手に捨てていたのでした。

一々彼が「コレを捨てて。」と言わず、自分のエリアのカゴにポイポイと投げ込んでいたから、私も気にも止めずに溜まってしまったのです。だけど「コレを捨てて」と言う習慣がなかったのだから仕方がありません。

これって、使用済みライターの置き場所を作ればいいだけのことで、そして使用済み電池の置き場所を彼に伝えるだけで解決するという事案ですよね。ところが私、ふと彼が要らなくなったそれを、廊下にある棚の上に自分で捨てに行く姿を想像したら、なんか意味もなく嫌な気分になったのです。

なんか、悲しいというか侘しいというか・・・
良くわかりません・・・。

どうもくだらない感傷のようです。
廊下の棚と言うのが、その感傷の原因らしいので、不要電池等の置き場所を変えることにしました。

ええと、どこが良いかな・・・。

あっ、閃きました。

彼のパソコンの横。

えっ、結局同じ・・・。
いやいや、今度はちゃんと捨てる場所。
だけど今までと同じようにぽいぽいと入れて良い場所なのです。

 

 ふう、やれやれ・・・
主婦は大変なのですよ。
という訳で、最近の私はゴミと格闘する毎日です。

 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ささやかなお出掛けでも | トップ | ちゃんと、捨てましょう。その2 »
最新の画像もっと見る

梢は歌う(日記)」カテゴリの最新記事