なんでもないような些細な事件を追いかけているように見えて、実はそれは大きな事件の解決につながったという、2つの事件が絡みあった面白いお話でした。
このお話、ゲストの加藤晴彦さんが軽い感じのイケメンなので深刻な状況の人に見えないのですが、ふとシーズン9の8「ボーダライン」を連想してしまったのでした。似たような状況の人で、ボーダラインの人は自分なりに努力を重ねていました。でも結婚を約束していた恋人にも去られ、救いの手を求め生活保護を受けたいといっても断られ、誰にも助けられずに死んでいったのです。
なのに・・・。
橋の上でにっちもさっちもいかない様な顔をしてぼんやりしていたら、「もえぎ色の会」と言う救いの手が向こうからやってきて、尚且つそこのお姉さんとイイ仲になり、しかも就職も決まっていないというのにパパさんにまでなってしまい、だけど恋人も明るい顔。
なんか未来は明るい感じ・・・。この違いは・・・「なぜ」←「純と愛」の純風に。
今回のシーズン11。右京とカイトのテンポの良い相棒っぷりが気持ちが良くて、楽しみに見ています。
冒頭。
「いない。」と言うセリフから始まり、紅茶のカップを触って、
「まだ温かい。」と推理するカイト。
「良い読みだ。」って大木小松。
推理してやってきた先は、米沢さんの所。
そこで右京は宝石店強盗事件の映像を見ていました。カメラ映像は真っ白、事件発生から警察がやって来るまでの6分間で消えてしまった宝石から、内部犯行とアッという間に推理する右京。その事を告げた時の右京さんのちょっとしたドヤ顔が可笑しかったです。
そこに交番勤務時代に説教したら懐いてしまったという女子高校生が、話があるから会いたがっているという元の交番の後輩から電話が入ります。
米沢さんがちょっと羨ましそうに
「Jk」と言ったのが可笑しかったですね。女子高校生のことを言うらしいです。
CAが恋人だったりJkの知り合いが居たりで、女房が逃げたまんまになっている米沢さんには羨ましい限りかも知れませんね。
その女子高校生が可愛いんだな、それが。
「ワタシタチ~、頭は悪いけれど嘘はつかないよ。」
「目だけは良いんだから。」
って、どんだけ頭が悪いことを強調してるんだって(^_^;)
この少女たちの通報によって、ああなってこうなってで〈ストーリーは書かないのですみません〉事件は解決。
ご褒美に、奢ってあげる右京。その時少女が
「カイ~、良い上司持ったね。」
「カイって言うな。」
「じゃあ、とーるだったらイイ?」
「ダメー」って、この「カイ~」と「トール」の言い方が可愛い。
この子たち面白いので、またコメディ調なドラマ内容の時に出てきて欲しいなんて思ってしまいました。
女子高校生を可愛いなんて思うなんて、まさにオバサンのオジサン化かなあ、ヤバシ(^^ゞ
しかし、自分の証明って、自分は分かっているからそうは感じないけれど、全くゆかりのない人に証明していくことは難しいことなのかも知れませんね。ここに出てきた滝浪ではありませんが、私なども車の免許を持っていないので、市役所などで住民票などを取る時に健康保険証を提示するのですが、今だとそれ一枚では証明にならないのですよね。健康保険証は写真付きではないからかも知れません。
このドラマを見て、私も用もないけれどパスポートを持って歩こうかなと思ってしまいました。
事件の終わらせ方は「相棒」らしく優しい展開になりましたね。
男は窃盗・盗聴・住居侵入の罪に問われる事が分かりました。でも「自主」しますかと右京は聞いてあげるのです。
男は土下座をして感謝し、立ち直ることを誓います。
「逆に」の話も面白かったです。
でも私なんかも右京に突っ込まれる口かも知れません。でも反論もしちゃうかも。「逆に」を話し言葉で使うときには、良く起きることですが前の元になる言葉の省力がよく起きるものなのですよ。前の部分はあまり重きを置かないからです。言いたいのは「逆に」の後なんです。聞いている人も、「逆に」の前の部分はすぐに忘れてしまうというか、もしくは推理できてしまい即消去していたり。「逆に」は「特に」の類似語かと思われます。もちろん、文法の世界では通用しない解釈です。
だからなのか、カイトの彼女の言った
「逆に事件を解決しているよね。」は逆に言いたいことがわかりやすくなっているように思っちゃったりもしてね^^
そして花の里での幸子さんとの会話も良かったです。国民総番号制は私的には、なかなかいい制度なんじゃないかと思ってしまうのですが、問題はそれの悪用に問題があるのですよね。数字になってしまったほうが、いろいろ危ないような気がしてしまいます。それはともかく幸子さんが「番号で呼ばれるのは、もうたくさん。」といいますが、非常に説得力のある言葉だと思いました。
右京さんと幸子さん、なんかチョット良い感じでしたね♡