森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

微笑みがえし

2015-07-28 00:33:00 | 梢は歌う(日記)

「ほほえみがえし」と打ったら「微笑みが壊死」と出る。

ふざけるなよと思いつつ、そこには深い何かが存在しているように思うのはやはり気のせいだろうか。

※      ※       ※

先週の土曜日、猛暑の中、午前中にはお仕事の研修会があって、そこから家に戻って来てから少しの休憩を挟んでボランティアのための研修会に出掛けました。午前中の研修会は、夫殿が会場まで送り迎えをしてくれたので助かりました。本当は午前の会場からファミレスでの昼食を挟んで午後の会場まで送ってくれると言ってくれたのですが、昼食を食べ終わっても時間が1時間半以上もあったのです。

うちは夫婦間でも結構おしゃべりをする方だと思うのですが、今は別に悩みも相談事もないし、「あのさ」的な報告もないし、45分と思ったら別に平気だと思うのですが、1時間半以上と思ったら、「どーするのよ。」みたいな気持ちになってしまったのです。

それでいったん帰る事にして、午後からは一人で出掛けました。

 

今日もですが、土曜日も異常な猛暑。

駅から会場までの道で、もう汗びっしょり。

ふうふうと言いながら歩道を歩いていましたら、その横の道を信号で車が次々と止まっていきました。

そこに郵便配達の青年のバイクがやってきました。

青年がにっこりと微笑みます。

爽やかに。

「・・・・・!」

思わず後ろを振り向く私。

だーれも居ない。

― えっ、私にか。

と、再び青年を見ると、彼は大きく頷いてまたニコリと微笑みました。

 

まあ、私、遠目で見たらお若く見えたのかしら・・・・

な~んて事もチラリとは考えましたが、そうではないと思います〈残念ながら〉。

 

本当に暑かったのです。

そんな時は、
「暑いよね、大変だよね。」って声かけあいたいものですね。

それが本当にささやかな袖振り合う縁であっても。

 

歳を重ねてミドルエージになる事は、そんなにも悪い事ではないと思います。

若い時には出来なかった事が自然に出来るようになると言うこともままあるのではないでしょうか。

若い時には通りすがりの青年に深い意味などなく微笑みかけられても、恥ずかしそうな顔をしてササッと通り過ぎて言ってしまったかもしれないささやかな出来事。

だけどおばちゃんになるとだね・・・・。

 

思わず後ろを振り向く私。

だーれも居ない。

― えっ、私にか。

と、再び青年を見ると、彼は大きく頷いてまたニコリと微笑みました。

だから私も

「〈暑いよねー〉、お疲れ様~!!」と声をかけて微笑み返したのでした。

 

※     ※      ※

 

夜、なにげにその日の出来事を語りたいようなおしゃべりの気分になって

「あのさ、今日ね・・・」と私がこの話をしだすと、意外や、夫殿は真顔です。

― 大した話じゃないのに、何で真顔?

すると話を聞いていた夫殿は言いました。

「そいつは、ママの何を見て笑ったと言うんだろう。」

 

「えっ!?」

「ええーっ」

― いやいやいや、夫殿よ。

そうじゃなくて~~。

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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