森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

萩尾 望都原画展

2009-12-20 17:57:58 | お出掛け日記

 12月16日、池袋西武にて、「萩尾 望都原画展」に行ってきました。この原画展は23日までです。
何も初日に行かなくても良いかなと思いつつ、その日を逃したら、たぶん行けなくなると思い、頑張って行ってきました。 

何を頑張ったかと言うと、実は体調絶不調。前日まではちょっとナヨナヨしていたのです。でもその前の週は、この12月に池袋まで出かけると言う予定外の自由時間を作る為に、それを励みに頑張ってきたのですから、引くわけには参りません。

ゆったりと午後から出掛けることにしました。銀行や郵便局回りをしてから、そのまま行き、帰りは池袋を4時半ぐらいに出ると言う計画を立てました。が、いろいろ手間取って、池袋に着いたのが4時半。

そんな夕方に、そんな遠い所。
でも私は来たかったのですよ、ここに。

    

 ほらっ、エドガーが出迎えてくれましたわ。
キャー、エドガー!!

って、心の中で一人で盛り上がりました。なんたっておひとりさまですから。流石にこれに付き合ってくれる友人は、私の周りにはいませんよ~(涙)

 萩尾 望都は、私にとってはもう別格の大切な大切な想い人です。私の青春を彩ってくれた人。

いろいろ熱く語りたいことはたくさんあるのですが、想いが強すぎて今までそんなに語った事はないかもしれません。要は大切なので語る事をケチっているんです。

若き日の私の妄想的夢は、原稿を取りに行くだけの使いぱしり、永久新米編集者。原稿が出来上がるまでは、何時間でも苦行僧のように正座して待ちます。そして出来た原稿を一番先に眼を通す人に、私はなりたかったのです。そして「結構です。」とかしたり顔で言っちゃって、一歩外に出ると、ミュージカルのように踊りだす・・・ああ、漫画そのもの・・・
(もしかしたら、前にも似たようなことを書いたかも・汗)
もちろん、編集者のお仕事は、そんなものではないと思います。単なる妄想ですよ。でも、臆して履歴書すら出しもしなかったけれど、学生時代はとある雑誌社に就職する夢などを見ていたように思います。・・・・・今思うと、ドンキホーテのように風車に向かって剣を振りかざせば良かったな・・・・。

 

 まあ、そんなことはどうでも良い事ですが、原画展には、若き日の私が一番先に眼を通したいと妄想をした、それらの原稿が展示してありました。あんなにワクワクして読んだその元のものはこれなのかと、なんともいえない感慨を受けました。

 

スクリーントーンの支持のメモが残っていたり、活字に打たれたセリフの紙の下に鉛筆で書かれた文字がはみ出していたり、生々しいのです。絵を描く人は「線」とか「色使い」にも目が行くのでしょうが、ただただ、その世界観に酔いしれて、単なる読み手であった私には、その変化には彼女の成長の証にしか見えません。

「半神」なんかは、そのまま掲示。思わず読み進めて、またそこでも泣きそうになってしまいました。まずい状況です。

 

でもその時、私に周りを見回す余裕があったならば、同様の人がたくさんいたことに気が付いたのかもしれません。なんとなく、敢て周りを見回したくない私だったのかもしれません。だって同年代の方は、どこかにいたかもしれませんが、とにかく若い感じがしてしまったのです。後は親子連れ。親子と言っても、子はもちろんちびっ子ではありませんよ。

日本では漫画は文化と言いながら、やはりある年代になったら、隠れキリシタンならぬ、隠れ何とかになってしまうのでしょうか。

 

周りはどうでも良いとか思いながらも、ふと振り向いたら、コスプレかと思うくらい、作りこんだファッションの少女に近い女性が、西武かもしくはこの企画の主催者か何かの案内を受けて回っていました。

夕方の私は、既に何処かの門が閉じているのでそれ以上に興味もなかったのでしたが、昼間の私だったら、1歩離れてアンテナを張ってしまったかも知れません。初日だったので、訪れる人の中にも何かドラマは隠れていたかも知れませんね。

 

一番上の画像は、この日の私の戦利品です。後は、下に載せた本を二冊。この原画展のカタログもありましたが、ほとんどの本を読んでいるのでパスしました。他にもタンブラーとかポーの香水とかありました。

私があれこれ言うより、HPでチェックしたほうが良いかもですね。
23日はサイン会もありますよ。要努力、要マネーですが。
HPは→☆

 

見応え十分、行く価値ありです。 

そういえば頑張った事が、もう一つ。池袋は学生時代はエリアだったのに、複雑怪奇奇奇怪怪の迷路になっていました。迷路を抜けてやっとたどり着いた私だったのですよ。

 

 

夢見るビーズ物語
萩尾 望都
ポプラ社

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スフィンクス (flowers comicsシリーズここではない・どこか 2)
萩尾 望都
小学館

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コメント (4)
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