森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

キャラメルボックス「 さよならノーチラス号 」

2009-08-30 00:51:46 | 観劇・コンサート日記
テレビでで「さよならノーチラス号」を観ました。
演劇集団キャラメルボックスの1998年の公演です。

出演
西川浩幸 上川隆也 坂口理恵

なんて言うか、懐かしい気持ちになりました。別に今から11年前が懐かしいと言うわけではなく(それも懐かしいか、ヤッパ)、この物語全体が、読書感想文の為に図書館から借りてきた児童文学のような香がしたのです。
それも私が子供だった頃読んだ本ではなくて、子供達が小学生だった頃に読んだ児童文学のそれです。

本当は何も変わらず受け止める心が変わってしまっただけなのかもしれません。私の子供の頃の本にも、戦争や孤児や失業と言う背景はあったと思うのですが、ファンタジー、冒険、友人との別れのドラマと子供の目で捉えると、現実の辛い部分は薄まって感じていたのでした。
でも子供たちの為に、彼らが読んでいる本を読むと、離婚、いじめ、単身赴任中の父の浮気、ネグレクトと信じられない背景が並んでいるのです。世相の反映でしょうか。でもそうした背景があっても、子供達は夢や空想の旅の船を出すのですね。

主人公の少年の背景にあるものもそれと同じでした。父の事業の失敗、夜逃げ、家族と離れて暮らす小学生の少年。

自由になりたい。
本当の自由を教えてくれたのは、18年前の夏の思い出。


今となってはもう遅い事ですが、この作品を見ていて、私が子育てで遣り残した事の一つに気がついてしまいました。私は自分の子供たちに、良質の「舞台」を見せるチャンスを与えると言う発想がありませんでした。
横浜と違って、ちょっと不便だったと言う事実も確かにあるとは思うのですが、意識があればそういうものに触れさせるチャンスを得る事は出来たはずなんですよね。高校の時に観劇の授業があったので、良かったとは思っているのですが。もちろん生きて行く上での必要な経験ではないかもしれません。
でもいろいろな経験を出来る範囲でさせると言う視点で思うと、うっかりしたなと思ったのでした。

なぜそんなことを思ったのかと言えば、この作品が年齢を選ばない作品だったからです。大人から見たらキューンと懐かしく、子供が見たら冒険少年になった気分になれると思います。

今年は11年ぶりにこの作品の再演があるそうです。
キャラメルボックスのHPは
http://www.caramelbox.com/
です。こちらでチェックしてみてください。

内容の感想ですが、話す犬サブリナの上品な話し方に魅力がありました。今回も同じキャストで坂口さんだと思います。もちろん主役の少年タケシの西川さんも良かったです。そして、上川隆也さんのネモト、ワイルドな感じが良かったですね。

ちょっと驚いたのがダンスです。ダラダラ調べていたら動画がありました。こんなに踊れる人だったのですね。違った意味で感動しました。






キャラメルボックス さよならノーチラス号 DANCE



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