to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

サイダーハウス・ルール

2008-04-08 23:48:22 | the cinema (サ行)
原題 THE CIDER HOUSE RULES
製作年度 1999年
上映時間 131分
原作 ジョン・アーヴィング
脚色 ジョン・アーヴィング
監督 ラッセ・ハルストレム
音楽 レイチェル・ポートマン
出演 トビー・マグワイア/シャーリーズ・セロン/マイケル・ケイン/デルロイ・リンドー/ポール・ラッド/キーラン・カルキン/キャシー・ベイカー

「ガープの世界」などで知られる米現代文学の巨匠、ジョン・アービング原作の感動作。

20世紀半ばのアメリカ。田舎町の孤児院で、堕胎を専門とする産婦人科医ラーチ(マイケル・ケイン)に育てられたホーマー(トビー・マグワイア)。成長し、彼の助手として手伝いをしていた彼は、やがて自立して孤児院を去ってゆく。

メイン州ニュー・イングランドの人里離れた孤児院で生まれたホーマー・ウェルズは、
新しい家族に引き取られても、いつもセント・クラウズに戻されてしまう。
やがて院長ラーチは、彼は特別な子だと思うようになる。
彼は愛情を注ぎながらも「人の役に立て」といい、ホーマーに知識、技術を伝授し、
自分の後継者にしようと半ば決めていた。



しかし素直な孝行息子にも反抗期はやってきて・・・
同年代のキャンディ(シャーリーズ・セロン)とウォリー(ポール・ラッド)との出会いをきっかけに
住み心地のいい孤児院、孤児たちのアニキという立場から巣立って行く・・・



ウォリーの計らいで彼の家の果樹園のサイダーハウスに住み、ホーマーの新しい生活がはじまる。

リンゴをもぎ、恋をし、ロブスター漁を知り、『ゴジラ』以外の映画を知る。
そして一年が過ぎた頃、避けて通れない事件をきっかけに
ホーマーはラーチの言葉を思い出す。「人の役に立て―。
果樹園での生活は楽しく、プライバシーもあり解放される日々を送るが、
ホーマーはここで暗い真実と、悲しい現実を学ぶ。
そして、ラーチのルールの必要性を感じ取り・・・



血は繋がってはいないが、実の子以上にホーマーを愛し、道標となるラーチ。
大抵の若者がそうであるように、親とも師とも思い尊敬しながらもそのレールを拒むホーマー。
それは間違いなく家族の姿。

この時代、法的に認められてなかった堕胎を、そうしなければ生きられない多くの女性の為に、
役に立つことだと、信念を曲げなかったラーチ。
ホーマーがそこに辿り着くまで原作では、実に15年の年月を要しているというが
映画では15ヶ月。
本当に密度の濃い、無駄のない展開となっている。

ルール。それは人間を守り、人の幸せを守るためにこそ作られるべき。作るべき。
患者が(女性が)本当に何を望んでいるか、その一点が重大だとして即断するラーチの
エーテルと音楽に浸る、孤独な戦いが痛々しい。

また、そこで生まれ、新しい家族に引き取られる日を心待ちにする子供たちが
みんなとてもイキイキとして、時に涙を誘う。
重いテーマを扱いながらも、ラッセ・ハルストレム監督の作品は上品で温かく、清々しい。
この監督にはいつも、作品全体に柔らかでやさしい眼差しを感じて、大好きですね~
コメント (6)
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エキストラ募集~♪

2008-04-08 22:09:21 | Heart pink

三池監督の映画 『YATTERMAN』 のエキストラの募集をしてますね~★

 http://www.nikkatsu.com/extra/yatterman/

い・・行きたいケド、参加資格が.....
だ、れ、か、、、タスケテクレロ。。。
せっかく恭子ちゃんに会えるチャンスなのにぃ。。。残念です
コメント (4)
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堂本は沖縄~

2008-04-06 21:58:58 | Heart pink
これは沖縄の海ではありません~
ドラマfriends、香港での恭子ちゃん♪

今週の沖縄ロケ、YUKARIちゃんと恭子ちゃんは不参加だと思いますので
どうなんだろ?一瞬も映らないかも。
恭子ちゃん、沖縄大好きなのに残念だよね・・・ホントはファンが一番寂しい?そうかも・・・(笑)
一応観るつもりだけど、、、
来週に期待~

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そうそう、光ちゃんのニュース、UPするのが遅くなりましたが
「Endless SHOCK」で菊田一夫演劇大賞受賞でしたね!
光ちゃん、おめでとう~~

 http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20080404-343968.html
 http://www.daily.co.jp/gossip/2008/04/04/0000910272.shtml
コメント (2)
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主人公は僕だった

2008-04-06 01:58:28 | the cinema (サ行)
男は悩んでいた。自分だけに聴こえる、作家の声に。
原題 STRANGER THAN FICTION
製作年度 2006年
上映時間 112分
脚本 ザック・ヘルム
監督 マーク・フォースター
出演 ウィル・フェレル/エマ・トンプソン/ダスティン・ホフマン/クイーン・ラティファ/マギー・ギレンホール

もうすぐ自分の人生が終わってしまうと知った男が、死を阻止するために奔走するファンタジードラマ。監督は『ネバーランド』のマーク・フォースター。
毎朝同じ時間に目覚め、同じ回数だけ歯を磨き、同じ歩数でバス停まで歩き、毎晩同じ時間に眠る会計検査官のハロルド・クリック(ウィル・フェレル)。そんな几帳面すぎる毎日が続くある日、彼の行動を正確に描写する女性の声が彼の耳に聞こえてくる。その声の主は人気悲劇作家のカレン・アイフル(エマ・トンプソン)だった。(シネマトゥデイ)

ある日突然、自分の日常を読み上げている声を聴きうろたえるハロルド。
判ををしたような彼の一日の行動パターンが乱れ始める。
しかもその声は、ある日間違いなく彼の行動を読み上げた末に
「このささいな行為が死を招こうとは、彼は知るよしもなかった・・・」という!

この声は自分の人生を読んでいる!
そして身の上に起こるキケン!

文学に詳しいってことで辿りついた大学教授(ダスティン・ホフマン)に救いを求めるハロルド。
「喜劇は結婚で終わり、悲劇は死で終る」ってことで、嫌われているけど気になる
立ち入り検査で知り合ったクッキー屋のアナ(マギー・ギレンホール)に接近。すると好感触♪
しかし報告に行った教授の所で、TVで対談中の作家・カレン・アイフル(エマ・トンプソン)をみて確信する。
すると、「あきらめろ、彼女に殺される」
この作家、主人公を必ず殺してしまうらしい。
せっかく上手くいきかけたアナとのことはどうなる?!

真面目なだけが取り得のハロルドに、カレンを探し出し、
彼女の10年ぶりの小説の結末を変えることができるのか?

どこかで、自分の知らない誰かに人生を書かれてしまう恐怖。
しかも、知らないうちに物語が結末を迎えていたとしたら―

ちょっとサスペンスチックなコメディを、マジメにウィル・フェレルが演じています。
この作品のウィル・フェレルは何処から見ても国税庁の会計監査員に間違いありません(笑)
スランプの人気作家のエマ・トンプソンも、ちょっと往っちゃってる感がいいです
ハロルドを振り回す(導く?)ダスティン・ホフマンが出てから面白くなった、大人の寓話
コメント (16)
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会報~☆

2008-04-04 23:51:48 | Heart pink
昨日は会報が届いて幸せでした.......
今回の恭子ちゃん的会報のテーマは"にゅうえんしき"
もちろん愛犬メロンちゃんの(笑)
ピンクと白のボーダーがお揃いでめちゃラブリー♪
赤いイヤリングもお揃い なんだよ~(笑)
実はお耳にちょこんと赤い がくっついてるんだけどね♪

恭子ちゃんがお仕事中は、イイコで大人しく待ってて、
待ち時間になると二人(?)が駆け寄る姿が微笑ましいと、担当記者が教えてくれてます
相変わらずメロンちゃんにめろめろの恭子ちゃん、良いママなんでしょうね~

以前は、直筆メッセージにクロネコちゃんを描いていた恭子ちゃん、
今度からはもこもこメロンちゃんのシルエットです。上手~

そぅそぅ、恭子ちゃんもね、「犬と私の10の約束」本屋さんで見て、
メロンちゃんを飼うようになってから10秒で泣いた。そうです!
10行じゃないの、10秒!あれはお勧めです!!!って強調してましたよ
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コールド マウンテン

2008-04-03 22:39:55 | the cinema (カ行)
それは、千億の山と谷を越えて、あなたへと続く帰り道。
原題 COLD MOUNTAIN
製作年度 2003年
制作国 イギリス/イタリア/ルーマニア
上映時間 155分
原作 チャールズ・フレイジャー
監督 アンソニー・ミンゲラ
音楽 ガブリエル・ヤーレ
出演 ジュード・ロウ/ニコール・キッドマン/レニー・ゼルウィガー/ ドナルド・サザーランド/ナタリー・ポートマン/ キャシー・ベイカー

南北戦争を背景に、一途な愛を貫く男女を壮大なスケールで描いたラブ・ストーリー。

南北戦争末期、自ら兵隊を志願し戦争に参加してから3年が経ったインマン(ジュード・ロウ)は、出征前に1度だけキスをした恋人のエイダ(ニコール・キッドマン)に渡された銅版写真と本、戦地に届いた彼女からの手紙3通を心の支えに苛酷な戦場でかろうじて生き延びていた。(シネマトゥデイ)

南北戦争末期の1864年夏、ヴァージニア州の戦場でゲリラ戦にかりだされたインマンは瀕死の重傷を負い、
収容された病院で、エイダからの3通目の手紙を受け取る。
戦いを止めて今すぐ帰ってきて―
不幸が続き、一人ぼっちで貴方のお帰りを待っています―
お願い、戻ってきて・・・」

クレーターの戦いで同郷のオークリーを失い、ゲリラ戦で殆どの友を失い、インマンもまた多くの敵を殺した。
彼の精神を支えていたのは故郷が舞台の本とエイダの写真だった。
脱走兵は銃殺。しかしインマンは決心する。
コールドマウンテンで待つ、エイダのところに戻ろうと。
過酷で長い旅に出る――それは1964年9月のこと。



物語は戦場のインマンと、二人が知り合った故郷、コールドマウンテンでの回想シーンが交互に描かれ、
ノースカロライナからの命がけの旅が始まると、
インマンが500キロの旅路で出会う様々な危険と、出会いと別れ。
都会の女・エイダの、ただ飢えを凌ぎピアノを弾く、なにも出来ない女が、
流れ者のルビー(レニー・ゼルウィガー)と共に、自分で生きる術を学び、成長して行く姿が交互に描かれていく。



何度も死にかけ、生きのび、そして1894年12月のクリスマスを迎える頃―
コールドマウンテンに粉雪が舞いまたひとつエイダとルビーに悲劇が近づいていた。

戦争からの帰還、自然とともに生きて行くこと、そして信じるということ
南軍の戦いは、農園主が奴隷を働かせるためのもので、そんな農園地方で
男手を失った後、残された家族や土地がどうなっていくのか―
出兵する時は元気に「1ヶ月で戻る」と言っていた若者の言葉が虚しい。
志願しておきながら、帰れるのは脱走兵のみ。
自分たちで雨を降らせておきながら「大変だ雨が降ってきた」と言っている
ルビーのセリフには胸が詰まる。。。

その悲劇から僅かに数ヵ月後の4月には、食料も底をついた南軍が降伏。この戦争にようやく幕が下りる。
しかし、血塗られた土地や、失われた沢山の命は元には戻らない。

ラブシーンと呼ぶにはあまりにも切ないインマンの告白
「君を想っていたから、暗い淵に落ちこまないでいられた」ともに戦場にいなくても
それがどんな事か、逞しさを身に着けてエイダもまた理解できたこのシーンが心に残る。

シリアスとコミカルは交互に仕事を入れるといっていたジュード。
冒頭の大激戦を生き抜くさまも、その後の命を賭けた道程も凄まじく、
困難や苦悩、様々な葛藤の末に・・俳優って素晴しい感動を与えてくれます

私的プチジュード祭。4本目は先月亡くなったアンソニー・ミンゲラ監督と、ジュードの感動作。
この作品は、魂の待つコールドマウンテンを目指し歩き続ける男のラブストーリーであると同時に、
働き手を失い、武器を持たない女たちが立ち上がり、寄り添い、与え合う、激動の時代を生き抜いたヒューマンドラマでもある。
記事を書くために再観賞しましたが、、改めてジュードは凄いと思え、心が震えた作品。
コメント (13)
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スルース

2008-04-02 01:10:04 | the cinema (サ行)
男の嫉妬は
世界を滅ぼす。
上映時間 89分
原作戯曲 アンソニー・シェイファー
脚本 ハロルド・ピンター
監督 ケネス・ブラナー
音楽 パトリック・ドイル
出演 マイケル・ケイン/ジュード・ロウ

1972年に舞台から映画として好評を博したミステリー『探偵スルース』のリメイク。
制作にジュード・ロウも名を連ねている。

あらすじ: ロンドン郊外の邸宅に住むベストセラー推理小説家ワイク(マイケル・ケイン)の元に、彼の妻の愛人ティンドル(ジュード・ロウ)がやって来る。「奥さんとの離婚に合意してほしい」と言うティンドルに、ワイクはあることを提案。それは、ワイクが所有する高価なネックレスをティンドルに盗み出してほしいというものだった。(シネマトゥデイ)


前日夜更かしして寝不足気味で、余りにも空いているので、予告が始まる頃には
少々眠気が襲ってきて、やばいかも、寝ちゃうかも~だったのに、
心配なかったです!面白かった~♪

冒頭からのスタイリッシュな映像に、凝ったカメラアングル。
舞台となるワイクの屋敷も無機質なインテリアで、
これまた凝った照明でいきなり惹きつけられる。

ワンシチュエーション、登場人物も約、ふたり。
アイテムも、酒と、リモコンとピストル。

金はあるが、女を寝取られてしまった老作家は、
金も仕事もない、ハンサムな男への嫉妬と憎悪を隠そうとしない(笑)
で、ゲームを始めるわけなんだけど、
薄々解る展開なんだけど、引き込まれ飽きさせないのは、
不遜で粘着質な男を演じる、マイケル・ケインと、怪しく美しい俳優を演じるジュード・ロウの
見事な演技にほかならない。
セリフ回しはちょっと大時代的な感じだけど、(キワドイ台詞も吐いちゃうし
男のエゴとメンツと主導権を賭けたバトルは見応えがある。

1セットオールまでは文句なく面白い

しかし、ここから急に失速してしまい、やや着地を焦りすぎた感があるのが残念。
ここまでこんなに盛り上がったのにな~。。=3

でもなんだかんだいっても、1時間半を引っ張る、この二人の演技は素晴しい
"善良で100%紳士"も嵌るマイケル・ケインの、見苦しいまでの厭らしさ
ちょっとチャラ男の自信家のジュードは、ここ10年分の表情を惜しみなく曝して美しい

ジュードファンは見逃せない作品です~
コメント (26)
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