木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

説明でなく解決策論じよ(菅原琢東京大学特任准教授)

2012年02月14日 22時05分05秒 | Weblog
24年2月12日(日)付け東京新聞より
■新聞を読んで「説明でなく解決策論じよ」(菅原琢東京大学特任准教授)
 野田内閣は「社会保障と税の一体改革」を掲げ、消費税増税に舵を切った。言うまでもなく、われわれの生活に関わる重要な議論であり、報道の存在価値も問われる。
 新聞では、政府を非難する際に説明不足という言葉をよく用いる。言い換えると、国民が説明を望んでいるというのが記者の認識のようである。だが、どこまで説明すれば記者は満足するのだろうか。なかなかその説明を目にする機会はない。この点、ベテラン記者が政策を論じた2月2日の論説特集「社会保障と税の一体改革」は興味深く、その試みを評価したい。
 鈴木穣記者による「背骨のある日本モデル示す責務」は、冒頭の「白状した」という罵り言葉はともかくとして、子育て支援の不十分さや就労支援の乏しさや就労支援の乏しさなどを指摘し、誰を支えるのか改革の理念が明確でないと指摘しており、納得できる記事であった。
 一方、その隣の長谷川幸洋記者による「成長こそ財政再建の道」では、経済成長による増収という方向性の欠落や、不景気下の増税による負の連鎖を指摘し、マネタリーベースを拡大する金融政策を処方箋として提示しており、こちらもなるほどと思う。
 ただ、それぞれ納得できる二つの議論も、合わせると矛盾をはらむ。前者は社会保障の拡充を主張するが、後者の方策ではこの財源を提供できそうにない。歳出と税収のギャップが大き過ぎ、経済成長による税収増で埋めるのは難しい。名目GDP増による財政の好転(インフレ税)は、貧困層には重税となり前者の主張を挫(くじ)く。いずれにせよ、この特集を素直に読めば、増税せずに十分な社会保障を提供せよということになり、記者自らポピュリスムを指導する格好となっている。意地悪く言えば、高齢の記者たちが自分たちは負担をせずに社会保障を”食い逃げ”したいだけの主張に見えてしまう。
 図らずもこの特集が示したように、ある課題に対する解は、あちらを立てればこちらが立たずとなる。ましてや、少子高齢化、デフレ不況、財政赤字などが長年放置されてきた果ての現在に、簡単な解など残されてはいまい。
 これまで政治が課題を先送りしてきた背景には、国民代表を騙ることで政策潰しに躍起になってきた政治報道がある。歳出削減でも増税でも、国民を犠牲にするなと非難する。結果、借金が増え、増税してもそれに見合う給付がないとして、ますます国民を犠牲にするなと叫ぶ。だがその陰で、若年層の負担は着実に増えている。
 われわれが政治に期待しているのは、説明ではなく解決策である。記者も説明ではなく解決策を要求し、もっとそのよしあしについて論じてほしいところである。
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2月13日(月)のつぶやき

2012年02月14日 02時09分14秒 | Weblog
00:03 from gooBlog production
books220「ロードムービー」辻村美月著(講談社文庫) blog.goo.ne.jp/kinocoh8/e/933…

07:25 RT from Tweetbot for iOS
脱原発のドイツが原発大国フランスに電力輸出( bit.ly/zD1dud )。電気暖房が多いフランスは大寒波で電力不足なのに、ドイツは省エネ政策効果でフランスより人口多いのに夜間電力消費量は仏の半分。電力不足でフランスの電力市場価格はドイツの約3倍に急騰。なるほど。
森原秀樹さんのツイート

07:35 RT from Tweetbot for iOS
英語対応手話は教育に適していないとかそういうの読むと普通に受け止められるのは、ここアメリカでは英語とアメリカ手話はれっきとした別々の言語だという認識が既に浸透しているからだろうね。日本だとそのあたりがまだまだだと思うから、そのあたりをどう考えるか…。いつも思ってることだけど。
TT TaichiTAKEDA 武田太一さんのツイート

07:35 RT from Tweetbot for iOS
日本でたまーに違和感感じるのは、相手が自分の手話を見るとき手型や動きや眉の動きとかに注目するよりも、日本語の口形に注目する傾向にあるから、うちがたまに日本語の口形が出てそれが手の動きと合ってなかったりするとおかしいって言われること。口話教育が手話読み取りにすごく影響しているなと。
TT TaichiTAKEDA 武田太一さんのツイート

07:36 RT from Tweetbot for iOS
①最近、東大放射線科の中川恵一が書いた本に、水俣病を意識して、多くの人が内部被曝を怖がる伏線が水俣病にあると記述しているので、びっくりした。水俣病が専門の私でも、臓器特異性の異なる内部被曝とメチル水銀を重ねて考えたことはない。もともとありもしない「伏線」を勝手に敷くわけは?
高岡 滋さんのツイート

07:37 RT from Tweetbot for iOS
②放射性物質は重金属と異なり、体外に排泄されるから大丈夫(間違い)と中川氏は言うのだが、メチル水銀も体外に排泄され、脳以外の生物学的半減期はセシウムがやや長い。脳内残存水銀の多くは無機化されるが、神経系への影響は残る。この点は、中川氏の思惑とは異なり、放射性物質に似ているな。
高岡 滋さんのツイート

07:37 RT from Tweetbot for iOS
③中川氏の本は、このような「ためにする議論」が結構多い。相手が言ってもいないことを言ったことにして批判し自分を正当化する。そして、部分的に加害企業のことや行政施策を批判してみたり、原爆を忘れてはならないと書いてみたり、彼の使うレトリックの種類は勉強になった。
高岡 滋さんのツイート

07:38 RT from Tweetbot for iOS
④これは、こういう方々の特徴であるが、中川恵一氏は、自分への保険のために、ところどころで、被曝は少ないほうがよい、などと主張する。そして全体を「心配しすぎるな」という論調で貫き、リスクの判断材料は「正しい知識」という。しかし、その正しい知識は、この本のどこを読んでも得られない。
高岡 滋さんのツイート

07:39 RT from Tweetbot for iOS
⑤得られるわけはない。医師でさえ意見が分かれるのに、素人に「正しい知識」という言い方をすること自体おかしい。こういうときの「正しい知識」とは、放射線の危険性については、両方の意見があるということをきちんと伝えること。これを、インフォームド・コンセントと言う。
高岡 滋さんのツイート

07:41 RT from Tweetbot for iOS
⑥裁判の証人をして感じたことは、自分自身の医学的根拠をきちんと蓄積・検討するだけでなく、自分に反論する側の主張や論理をしっかりとつかむことが重要。そういう意味では、中川恵一氏やそのお仲間の主張はしっかり把握しておくとよい。ツッコミどころ満載。予習にもなる。
高岡 滋さんのツイート

07:41 RT from Tweetbot for iOS
結局、福島県を 「 見捨てた 」 日本政府 ・・・ (ぬまゆのブログ)bit.ly/AfWUET 野呂さんのによると、広島・長崎の「 医療データ」は、「アメリカ」に持って行かれたそうです。ですから、山下教授は、「福島県民のデータ」が、欲しいのです。
kamitori さんのツイート

by conoki69 on Twitter
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books221「料理の四面体」玉村豊男著(中公文庫)

2012年02月14日 00時01分56秒 | books
料理の四面体 (中公文庫)
クリエーター情報なし
中央公論新社

お金がなくて、私は毎日お弁当を作って持参し会社のお昼に食べています。ハムと卵焼きだけのお弁当ですが会社の食堂だとご飯をつい盛り過ぎてしまうので健康にも良いです。お米は140~150グラムくらいで大森屋のしらすふりかけを愛用しています。
その話と特に関係もないのですが、料理の本面白かったです。これでなんか作れるようになるわけでもないですけど、妙なうんちくを語るには楽しいと思います。「火・水・空気・油」の四要素から、全ての料理の基本を語り尽くした名著とのこと。
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