木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

books93「驚きの手話「ポ」「パ」翻訳-米内山明宏・矢野一規・坂田加代子著

2008年04月27日 21時45分26秒 | books
驚きの手話「パ」「ポ」翻訳―翻訳で変わる日本語と手話の関係
坂田 加代子
星湖舎

このアイテムの詳細を見る

手話文化村の宣伝FAXで知って注文しました。
これは実は「本」ではなくて「DVD」なのです。ですから先に書籍の方から読み始めてはいけません。まず、2枚組のDVDから「読む」ことをお奨めします。私はこのことを知らずについ書籍の方をちらっと読み始めてしまいました(ざんね~ん!)。
2500円(税別)ですが、一番最後のページに付いている2枚組DVDに本編が全て収録されています。その「日本語訳」が書籍の方に載っているのです。あくまでもDVDが主、書籍が「訳(従)」という、おそらく日本で初めての「DVD」なのではないでしょうか。
残念ながらDVDなので「斜め読み」できなくて、とりあえず最初の方だけちょろっと「読み」ましたが、前半は米内山さんがお話される映像が続きます。その後、坂田さんと思われる方が登場するのですが、正直一回「ちょろっと見た」だけではさっぱり「読め」ませんでした。トホホ・・・。これからじっくり「読み」たいと思います。それから矢野さんは、「どっかで見たお顔だなぁ~」と思ったら、手話通訳者養成講座・応用のビデオで「矢野さんの職場体験」というテーマ(読み取り教材)でお話されていた方でした。感激しました。頑張って勉強するぞ~!
20年度の手話通訳者養成講座の2コースの受講生に「春休みの宿題としてこのDVDを読んでおいてください」とお願いしようか一瞬思いましたが、坂田さんの手話を見て、まず自分の勉強が先であることを痛感して思いとどまりました。
米内山さんたちの手話文化村での手話翻訳講座の成果が惜しげもなく公開されているようです。私はお金がないので講座には申し込めませんが、せめてこのDVDで勉強させてもらおうと思っています。
米内山さんが話されていますが、先輩たちの素晴らしい手話をこうした「DVD+翻訳」という形でもっともっと残していきたいとのこと。私も地元でそんな活動に参加できたら幸せです。(2008-03-31 00:05:40投稿)
<追記>
その後、ぼちぼちDVDを読んでいるのですが、書籍と違って「斜め読み」ができない・・・もちろん流して見るというのは可能ですが、つい「んっ?今の手話なんって言ったんだ?」「今の口形?読めなかったぞ」と何度も見直してしまうので、結局「精読」状態になってしまってちっともページが進みません。
そして思いついたのです、「このDVD、輪読会に使える!」と。
大学生の方なら経験されているかもしれませんが、1冊の本を詳細に読み、分担を決めて1ページ1ページそこに書かれた内容について発表し議論し読みこなしていく会を「輪読会(りんどくかい)」といいます。私も大学時代に何冊か経験しました。
このDVDは輪読会で取り上げるだけの価値があります。また、面白いなと思ったのですが米内山さんや矢野さんの手話を「精読する」こと自体にも大きな価値があるのです。私はまだ坂田さんの手話のところまで届いてないのですが、お二人の手話の「読めないところ」を繰り返し見ることによって、手話を見る「目」も鍛えられると感じたのです。最終的な「翻訳結果」は書籍として「付属」しているのですから、どうしても読めなかった場合は、こっそり書籍の方を読めば良いのです。でも、私は「DVDを全部読み終わるまでは絶対に書籍は開かないぞ!」という気合いで読み進んでいます。そのためまだ1枚目のDVDも読み終わらないトホホな状況になっているのですが・・。ですからこのDVDは、米内山さんや矢野さんがお話しされている内容自体を「どんなことを言われているのか(内容の整理)、どんな意味があるのか(趣旨の理解)、私たちはどんな風に受け止めたらいいのか(主張に対する見解)」議論する価値があるだけでなく、「どんな言葉で言われたのか(手話の受け止め・理解)」議論することでも盛り上がれます。
私は、手話文化村や関西手話カレッジに通うことのできない地方で手話を学ぶ聴者の仲間たちに呼びかけたい。「『パポ翻訳』輪読会」を各地に立ち上げよう!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする