使い古した衣類も貴重だったその昔。
「もったいない」や「かんべん」の精神で、布のリサイクルを行った先人たち。
そのひとつが「裂き織」という。
三崎地区では「オリコ」と呼ぶそうで、我が地区では確か「ツヅレ」と呼んでいた。
私が子供の頃には、これを野良着や防寒着として誰もが1着や2着は持っていた(と思う)。
そして、袖のないのを「袖なし」なんても呼んでいた。
ある人が言っていたのだが、この半島でも地区によって柄・色合いやデザインが微妙に違うのだそうだ。
そして、その中でも名取地区のものは独特の美しさがあり、見ればすぐわかる、と言っていた。
(言われてみればそんな気もするのだが、名取人の私に対する社交辞令だったかもしれないが)
我が家にはもう残っていないのだろうか・・・
写真で示したものは名取地区に残っていたものではなく、いずれも他の地区の方が手掛けた新作であろう。
そんな貴重な民族文化を継承しようと立ち上がった方たちがおられる。
「佐田岬裂き織保存会」の方々で、廃校となった小学校に作業場を設けておられる。
ここでは、体験作業もできるそうだ。
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