かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

高速水着

2008-06-07 11:36:07 | スポーツ
英国スピード社のレーザー・レーサーという競泳水着が話題になっている。
昨日行われた競泳のジャパン・オープン第一日目でも、この水着を着用した選手が次々と日本新記録を出したそうだ。
日頃厳しい練習をして、1/100秒でもタイムを縮めようと努力しているだろうに、水着によってこんなに差が出てしまうようでは、なんだかしらける気がする。
以前は、競泳男子は短いパンツだけだったが、その頃でも体毛を剃ってできるだけ水の抵抗を和らげようと努力していたようだ。でも、足の爪を伸ばして、フィン代わりにするというような選手は出なかったようだ。

とはいえ、日頃の練習があってこその記録だろうから、いくら私がこの水着を着たからといって、日本記録が出せるわけではない。それでも、北島選手が「泳ぐのは僕だ」と記したTシャツを着て訴えても、これだけ記録に違いが出れば、水着の効用を認めざるを得ないだろう。
こんなニュースを聞いていて、私はF1レースを思い出した。あのレースは、ドライバーもさることながら、フェラーリだ、ルノーだ、ホンダだとかいって、車の会社名が頻繁に出てくる。「運転するのは僕だ」はわかるが、どこまで車の性能に違いがでるのだろうか。

今度の北京五輪では、スピード社の水着を着た選手が何個金メダルを取ったとか、いくつ世界新を出したとかという話題が多くなるのだろうなあ。そのうち、メダリストの国旗の替わりに、水着メーカーのロゴ入り旗が掲揚されるようになるかもしれない。

 もうひとつ、競泳で以前から気になっていることがある。それは、身長(正確には足の先から伸ばした手の先までの長さ)の差だ。例えば、100mを50秒で泳ぐとすると、1秒で2m進む。だから、1/100秒というのは、わずか2cmでしかない。もし、他の選手より身長が10cm低いとすると、その選手はスタート時点で5/100秒のハンディを負っていることになる。これが、ひたすら一直線の水路を泳ぐのであれば、そのハンディだけですむが、水泳の場合は、50m毎にターンすることになる。だから、この身長差はターンごとに表れることになるのではないだろうかと心配になってくる。そうだとすると、1500m自由形の場合、29回ターンするので、スタート時点と併せて、身長差のハンディが30回重なることになり、身長差10cmでは1.5秒差となる。なんてことを思ってしまうのです。
スポーツの世界で、身長差のことをとやかく言っても仕方ありませんね。



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