かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

季節外れな ホタルの話

2011-11-28 14:44:12 | 田舎の生活
当地区には、いわゆる「川」と呼べるほどの河川はない。
せいぜい「沢」である。
それでも昔から「○○川」と呼ばれている場所が地区内に数か所ある。
沢沿いに地下水が湧水してくる箇所を造成して水を溜めて生活用水としてきた場所である。
「峯の川」(地元では「むねんかわ」と訛る)もその中のひとつである。



今でも地区の方々がボランティアで定期的に清掃活動をやって下さっている。
樹がうっそうと茂り、夏場は涼しそうな場所である。



ということで、ここで季節限定のそうめん流しをやったらどうだろうか、と考えていたのだが、
水量が少ないのが問題だ。

そんなおり、地区のある人が「ここにはカワニナがたくさんおるから、ホタルを育てたらいい」と提案してくださった。
後日改めて見に行くと、水量は少ないものの確かにカワニナがたくさんいる。
岩の上にはちゃんと這い跡も残っている。 


その方曰く、ただしホタルを育てるためには周辺を整備しなければならないと。
すぐ脇には小さな沢があるのだが、悲しいかな三面張りである。


これも含めてどういうふうに整備したらいいのか・・・。 
どれほどの経費がかかるのか・・・。
フーム! 

ところで、ホタルについてちょいと調べてみると、
ホタルは幼虫の頃、カワニナをモリモリ食べるとのこと。
そして、9か月間の水中生活を終えてから成虫になるそうで、
成虫になると何も食べず、幼虫時代に食べたカワニナの栄養分だけで生き続けるのだと。
そして、蓄えた栄養分を消化しきってしまった時に寿命が尽きるのだそうだ。
オスはメスよりも体が小さいため、幼虫時代に食べるカワニナの量が少ないので、メスよりも早く死んでしまうとも。
唯一口にするのは、水だけだそうだが、川の水は飲まず、夜露を飲むのだそうだ。
(童謡の♪こっちの水は甘いぞ~♪とちと違う)
だから、成虫はうんちをしない と。
そんな話を聞くと、何とも切ない。 


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