かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

メロディー道路・・みかんの花咲く丘

2011-02-09 11:44:11 | 田舎の生活
昨日、車に乗って町へ出かける途中、いきなりメロディーが聞こえてきた。
 あっ そうか!
そういえば、前夜TVのローカルニュースで、「メロディー道路」なるものが完成したとか放送していたな、と思い出した。

聞こえてきたのは、
 みかんの花が咲いている 思い出の道・・・ 
だった。


   【黒い乗用車のあたりから曲が始まる】


   【こんな感じで、溝が掘られている】

思えば昨年10月、『伊方町の皆様へ』でアンケートのチラシがきていた。
それによると、選曲を町民の投票で決めたい というものだった。
ところが、役所では3つの曲に絞っており、その中での3択である。
①「うみ」(海は広いな大きいな・・・)
②「みかんの花咲く丘」
③「瀬戸の花嫁」

これを見た(昨年10月)、ボヤキおやじは ぼやいた。
「なにぃ~、3つから選ぶがか!自由選曲じゃないがか?」
どれも、ドングリの背比べ・・・。
で、ひとりボヤかしてもらった。  
施工区間は宇和海、瀬戸内海をちら見できる程度であり、
♪海は広いな大きいな・・♪ の『うみ』の選曲では、
原曲から抱くイメージとは開きがあり、おこがましく感じる。
『みかんの花咲く丘』がふさわしいように思えたのだが、
ミカンの花が咲いている時期は限定されており、その時期以外に県外から訪れた方に「がっかり感」を抱かせかねない。
と懸念した。
「瀬戸の花嫁」は個人的には論外であった。

で、ボヤキおやじは、
これら3曲より、強いて挙げれば以前(今もかも?)町内のゴミ収集車で流れていた『岬めぐり』の方がベターだと思った。

そもそも、個人的な疑問として、この半島の国道を『メロディーライン』とネーミングした理由がわからないままでいる。
車で走っても、「メロディー」の意味・意図がわからない。
「風」なのか? 「青い海と空」の対比なのか?
そのネーミングの意図がわかれば、おのずと曲のイメージもわいてくるのではなかろうか? とも
天気の良い日など、宇和海や瀬戸内海を眺めながらの半島ドライブは、本当に気持ちが良い。

とはいえ、今や巨大な多数の風車が林立する半島・・・・
やけくそで、♪とんで とんで・・・ ♪の『夢想花』(20秒間サビの部分)がふさわしいかも。
などと皮肉った思いもしていた。

ともあれ、四国初のメロディー道路が、「道の駅・瀬戸農業公園」付近に7日夕方完成したとのこと。
施工区間は、三崎から八幡浜方面行きの片側車線430mで、
「みかんの花が咲いている 思い出の道・・・」と曲が聞こえる仕掛けになっている。
冬季の凍結防止のほか、この区間はスピードが出やすい区間なので、時速50kmで最適な曲テンポになることから(31秒間)、安全運転を誘導する効果が期待されているそうだ。

近づいてみると、


タイヤの振動によって音階が生じるような仕掛けで、規則正しい細い溝が掘られている。
工事直後ということもあり、チョークの跡が残る。
歌い出しの「み」とある。
左(進行方向)に向かい溝自体の幅が徐々に狭くなっている。
そして、ちなみに


「は」とその前の「の」で微妙に溝と溝の間の幅が異なる。
溝自体の幅も異なっている。
どうやら、溝と溝の間隔で音程を決め(間隔が狭いほど高い音)、
溝の幅は音量のようだ(同じ音程の始めと終わりの違い)。
「みかんの花咲く丘」 お楽しみにおいで下さい。


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