資金繰りの改善手法－Ⅵ．損益取引から資金繰りを楽に－６５．コスト削減を見直す

売上げを獲得するにはコストの発生が避けられないが、厳しい経営環境を乗り越えるため、もう一度コスト削減を見直そう。


厳しい経営環境の中で、これ以上の経費の削減は一見簡単そうに見えて、実はそうは簡単ではありません。経費の削減には社内でも反対が出たり、不満も高まります。
しかし、厳しい経営環境の今を乗り越えるには、資金繰りの改善という観点から、もう一度経費削減を見直さなければなりません。

現在は、マイナス成長・低成長の時代です。売上げを伸ばすことは容易ではありません。むしろ難しいのが実情です。このような時代だからこそ、利益を出すためには経費の削減が不可欠なのです。

例１．人件費① 能力や成果の応じた賃金体系の導入
② 社員を得意先や関係会社に出向または派遣する
③ パート社員を組み合わせる
④ 時代に合わない諸手当は整理する
⑤ 派遣社員を活用する
⑥ 役員数を増やす

例２．福利厚生費
① 社会保険に加入する必要ない人材を活用する（高齢者、パート、アルバイト、派遣社員、契約社員の活用）
② カフェテリアプランを挿入する
③ 社宅の見直し、及び社宅使用料を見直す

例３．ＯＡ費用
① 文書は電子ファイルで保存する
② メンテナンス契約を見直す
③ 旧型や中古のＯＡ機器を利用する
④ パソコン周辺機器は複数機で活用する

例４．交際費
① 交際費は事前承認制度を採用する
② 接待は昼間に行う
③ 見舞金や香典などの支出基準を決める
④ 会議費となる範囲で支出する


【利益を出すにはコスト削減が不可欠】


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