秋田のキムカズが贈る気まぐれブログ

秋田に住んでるキムカズが気まぐれなままに書き綴るブログ。さーて、きちんと更新できるかな??

1/6 天王グリーンランド食菜館くらら「ハタハタ寿しまつり」

2013-01-06 17:06:17 | 企業支援
1月6日(日)
雪吹きすさぶ中、潟上市天王の天王グリーンランド「食菜館くらら」へドライブ。
今月いっぱい日曜日限定で開催されている「潟上鰰(ハタハタ)寿し祭」へ行ってきました。
 

会場には10人の生産者がそれぞれ作ったハタハタ寿しが勢ぞろいです。
この「潟上鰰(ハタハタ)寿し祭」、試食ができるので味比べをした上でお買い物ができます。
キムカズもひと通り試食をさせていただきましたよ。
それぞれ味が違い、ひと口に秋田特産の「ハタハタ寿し」と言っても、
全然違ってて面白いものだと改めて感動です。
 

・・・そういえば以前、県の総合食品研究所の研究成果発表会で聞いた話しを思い出しました。
ひと口に「ハタハタ寿し」と言っても、秋田県内でも地方によって作り方に特徴があるとのこと。
その地方とは、県北地区・中央地区・県南地区。
県北地方は「麹を使用しない、熟成の短い混ぜずし」。
ここは中央地区。
中央地区の特徴は「麹を使用し、乳酸発酵のある押し・混ぜずし」。
県南地区は「麹を使用し、砂糖を添加し乳酸発酵を抑えた押しずし」。
県内で3つの味が楽しめる・・・面白さ。
過去のキムカズブログ、こちらで書いていました。



これに目をつけた商売(3地方のハタハタ寿しをセット販売)もすでに始まっています。
その名も「ハタハタ寿しの三角関係」。ナイスなネーミング。

今日試食した10種類のハタハタ寿し、成分表から見比べてみちゃいました。
10品共通で使用されているのは、はたはた、米、麹、人参。
特に「人参」がすべてに使用されていることに少々驚きが。
そして、10品中9~8品で共通に使用されていたのは、食塩、ふのり、穀物酢、しょうが、赤唐辛子。
キムカズ的にはふのりが入っていると、味にうま味が増して美味しいと感じます。
同じ中央地区の「ハタハタ寿し」、それでも作り方はその家その家で特徴がある。。。
なかなか興味深い調査ができた気がします。


ここまでドライブに来たついでに、現在実施中のスタンプラリー「蘭ランキャンペーン2013」にチャレンジ。
このスタンプラリー、市内の観光施設3箇所を巡るだけで抽選で賞品がもらえるもの。
あと二箇所を一気に攻めちゃいましょう!
 

続いて、ブルーホールブルーメッセあきたと巡って、
スタンプラリーは完了。走破。
住所・氏名等を記載して投函しスタンプラリーも終了です。
 



ここ秋田の今年の冬はなかなかしびれる寒さ&雪の量です。
これも秋田の醍醐味と、前向きに捉え、寒さと雪と仲良くしていきたいものです。




9/1 中小企業診断士理論政策更新研修

2012-09-01 21:43:58 | 企業支援
9月1日(土)
中小企業診断士の理論政策更新研修が秋田市上北手の「遊学舎」で開催されました。
午後一時からの研修、みっちり4時間の講義です。汗


今日のテーマは二つ。
1.秋田県のものづくり産業の振興について
  講師:秋田県産業労働部地域産業課長 妹尾 明 氏
2.6次産業化支援
  講師:なの花経営研究所 伊能 賢一 氏



県の妹尾課長からは県内工業の実態などの現状分析にはじまり、
平成22年度から25年までの4ヵ年の計画で実施される
「ふるさと秋田元気創造プラン」についての説明をいただきました。
従業員一人当たりの工業出荷額をはじめ、多くの工業指標が全国最下位レベルの秋田県。
基幹産業といえるものといえば、「電子部品・デバイス産業」といったところ。
悲観的なことばかり言っていてもし方ありません。
県では、産業経済基盤の再構築戦略として、
大きく5つのプロジェクト2つの横断的プロジェクトを掲げて推進することとしています。
プロジェクト1.電子部品・デバイス産業のパワーアップ
プロジェクト2.輸送機械や医療機器など新たなリーディング産業の育成と地域に根ざした産業の振興
プロジェクト3.環境調和型社会に向けた産業の集積
プロジェクト4.戦略的展開による食品産業の振興
プロジェクト5.人・モノの交流促進によるビジネスの拡大
横断プロジェクト1.企業誘致等による産業集積の促進
横断プロジェクト2.産業人材の育成



続いて、伊能先生による「6次産業化支援」です。
「6次産業化」とは、農業生産のみならずそれに関連する事業所得までも増大させようとするもので、
具体的には「生産・加工・販売を一体的に取り組むこと」や
「農業と観光業等を組み合わせる取り組み」です。
要するに『農業者の経営革新』をいい、
そのために農水省では「6次産業化法」
(地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律)
を施行しました。


6次産業化法による支援策は以下のとおり。
1)6次産業化サポートセンター(秋田では県農業公社に設置)で「総合化事業計画」の作成支援等が受けられる。
2)農業系融資制度の償還期限の延長、据置期間等の設定などの支援措置が得られる。
3)農地転用の手続きが簡素化される。
4)6次産業化総合推進事業(ソフト事業)が受けられる。
 例:新商品開発や販路開拓に対して補助金(補助率2/3)が受けられる。
 例:6次産業化支援団体向けの補助金がある。
4)6次産業化推進整備事業(ハード事業)が受けられる。
 例:機械や施設等の整備に要する補助金が受けられる。(上限50,000千円、補助率1/2)
5)農林漁業成長産業ファンド(仮称)の創設
 例:6次産業化事業者への出資や専門家によるハンズオン支援が得られる。(H24年度新規事業)


とは言っても肝心の農林漁業者側が抱える課題等について整理しておこうと思います。
1)事業のノウハウ・技術を持っていない。
2)資金力が乏しい
3)労働力の不足
4)農家は経営と労働が未分化でマネジメント力が不足している
5)天候等自然条件のリスクが大きく収益性が低い
6)保有する多くの田畑等は担保価値が低い
7)資金調達力が脆弱
8)小売・卸売業との接点がないため、自ら販路開拓することが困難

また、6次産業化事業の制度上の問題点として以下があげられます。
1)農村女性などで組織する農産物加工・直売は任意団体で経営体として未整備なため、
 6次産業化支援対象者となりにくい
2)ニーズの多い「6次産業化推進整備事業(ハード事業)」の公募資格は3人以上の農業者団体に限定されている。
3)個人農家では意欲があっても6次産業化支援施策を受けられないことが多い。

農業者の6次産業に対して、経済を得意とする支援者として出来ることは・・・
1.加工や販売の経験のない農林漁業者が単独でサプライチェーンを担うことは無理で、農商工連携に視点が必要になる。
 そんなときこそ支援者として、商慣行の違う両者を結びつけるコーディネーターとして機能できる。
2.6次産業化の推進にあたっては従来型農林漁業のビジネスモデルからの転換が求められます。
 いわば農林漁業の”経営革新”を支援するのは我々支援者に出来ること。
3.農業といえども、それは農産物を生産するという「製造業」。
 生産管理などのノウハウを農業分野に持ち込むことでは十分可能で、そのことで農業の生産効率は高まる。


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秋田駅前再開発事業進行中「エリアなかいち」

2012-05-24 09:39:35 | 企業支援


少子高齢化、人口減少、経済停滞、県民所得低迷・・・
明るい話題の乏しい秋田。

そんな秋田の駅前が最近元気です。
フォンテ秋田の開業を契機にLoftが秋田に初登場したり、
秋田駅構内のトピコもテナント増殖中で、行くと見るだけで楽しいエリアになってます。
それに加えて、昨日のニュースによると、
秋田駅周辺を廻る循環バスも運行されるとか。

そんな活発な動きがある秋田駅前に、また一つ建設中の工事現場があります。
その名も「エリアなかいち」。



再開発事業施行地区の愛称:なかいち
秋田市にぎわい交流館の愛称:にぎわい交流館AU(あう)
再開発事業施行地区のキャラクター:与次郎


ここの敷地内には「新県立美術館」のほか、
各種会議や交流の場を提供する「にぎわい交流館」などができるようです。
 


でも、ここまで来るまでには多くの産みの苦しみもありましたね。
目の前の千秋公園に歴史的建造物である美術館があるのに、
これ以上に美術館が要るのか?
商業施設に入居するテナントにとって施設全体の集客力はあるのか?等々・・・

でも、一秋田市民としてみれば、
停滞する秋田駅前にあって、現状を打破しようとする積極的な動きには応援したくなる。
だって県都の駅前の姿としては、今の秋田駅前では、
他の県都のどこ行ってもそんな駅前はないように感じるから。
家族連れが、若者が、学生が、カップルが、そしてもちろん老人も、
明るい笑顔で活き活きと闊歩する、そんな秋田駅前になるといいなあ。





1/3 日本三大○○に学ぶ「あるもの磨き」

2012-01-03 15:50:30 | 企業支援


1月3日(水)、新年三日目。
明日は仕事初め。2012年のスタートが目前です。
仕事始めを前に少々緊張気味?なキムカズです。


ところで、今日も秋田魁新報の「北斗星」から引用させていただきます。


~省略~
「うどんEXPO(エキスポ)」開催は、稲庭うどんの存在抜きには語れない。
日本三大うどんの一つとされ、その歴史は江戸初期にまでさかのぼる。
秋田藩主への献上品や宮内庁御用品にもなった。
イベントを成功に導いたのは、稲庭うどんの全国的な知名度の高さとそれを生かした斬新な企画力であった。


県内で「日本三大○○」に数えられるものは、まだまだある。
秋田杉、比内地鶏、秋田美人、西馬音内盆踊り・・・。
足元をもう一度見詰め直せば、地域を元気にしてくれる新たなアイディアはあるはずだ。
「ないものねだり」はやめて「あるもの磨き」をしよう-。
地域おこしに取り組むリーダーの一人がこう指摘していた。
新春に、いま一度かみしめたい言葉だ。



日本三大○○で思い出したのが、県が毎年発行している「県民手帳」にある「秋田県の日本一」のページ。
改めて見てみると・・・、
湖の深度(田沢湖)や集成材の出荷数、じゅんさいやとんぶりの収穫量、
理容所・美容所の数、持ち家比率、小中学生の学力や体型等々等・・・いっぱいある。

このページを見ていて特に興味深く思ったのが「重要無形民俗文化財の件数:16件」とあったこと。
そういえば、県内であちこちでこの言葉を耳にするように思う。
そこでどこにどんな重要無形文化財があるのか調べてみた。



毛馬内の盆踊り(鹿角市)、大日堂舞楽(鹿角市)、根子番楽(北秋田市)、
東湖八坂神社祭の統人行事(潟上市)、男鹿のなまはげ(男鹿市)、
土崎神明社祭の曳山行事(秋田市)、秋田の竿灯(秋田市)、
秋田のイタヤ箕製作技術(秋田市・仙北市)、角館祭りのやま行事(仙北市)、
刈和野の大綱引き(大仙市)、六郷のカマクラ行事(美郷町)、保呂羽山の霜月神楽(横手市)、
上郷の小正月行事(にかほ市)、小滝のチョウクライロ舞(にかほ市)、西馬音内の盆踊り(羽後町)、
本海獅子舞番楽(由利本荘市)
以上16件が指定されているようです。

知らない文化財がこんなにもあることにも驚きましたが、
これだけの貴重な資源が残っている秋田を誇りに思える一瞬でした。
いつか機会があれば、これの全部を見てみたいとも思いましたね。


何もない秋田か、何でもある秋田か、何かある秋田か。
見方・やり方・落としどころを変えれば、秋田の元気はまだまだ創り出せそうです。
新しい地域振興を創出するよりも、今ある地域資源を生かして地域の元気づくりをしていきたい。
そんなことを感じながら過ごした三が日でした。






1/1 謹賀新年「生命の更新」

2012-01-01 22:46:01 | 企業支援




1月1日(日)
平成24年。新年を迎えました。
今年一年、皆さま方に幸多いことをお祈りしております。

さて、元旦に届いた魁新聞「北斗星」からちょっと引用させていただきます。

「新年をことほぐことの基礎には生命の更新という概念がある。」
-民俗学者の大林太良氏は、著書「正月の来た道」(小学館)にこう記す。
生まれ変わった気持ちで、また一年頑張ろうと決意を新たにする日。
それが元日の今日だ。

生命を育むのは水である。
このため、生命を更新する方法として古くから行われてきた風習が若水。
元日の朝、最初にくんだ水を年神に供えた後、お茶にして飲んだりする。
家族全員の健康を祈り、絆を確かめ合う年初の行事だ。

県内でも各地域で広く行われていた若水くみだが、近年はめっきり少なくなったという。
核家族化の進展もあろうし、清流や井戸の消滅もあろう。
大林氏は一番の原因として形式に流され、惰性で正月を迎える現代人が増えてきたことを挙げる。

広告を見て正月の料理を決め、初売りついでに初詣に出掛けるといった主客転倒の風潮が色濃くなってきたのは事実だろう。
全国でも進む正月の画一化と商業化は、「めでたさ」が失われていく過程だったのかもしれない。

こうした地場から遊離しつつある日本人の精神に、厳しく反省を迫ったのが大震災ではなかったか。
家族と平穏に生活を営むこの日常が、いかに大切なものか教えてくれたはずだ。
それは自らの足元を見詰め直すことにつながる。

例年とは違う元日である。
朝一番に水道で若水をくみ、自戒を込めて祈りたい。
自分と向き合わずして生命の更新、すなわち心の新陳代謝はできないのだから。


この記事を読みながら新年を迎えたキムカズです。
元旦をこの記事で厳粛な気持ちで過ごしたのですが、、、
それもつかの間。。。

我が家恒例、昼過ぎの初詣。場所は、決まって「護国神社」。
午後2時を過ぎても長い長い列でした。
そしておみくじを引くのもいつもの行動パターン。
おみくじの結果は、、、「小吉」。
う~~~ん、ピンとこない結果に少々げんなり。
 


その後、子ども達の求めに応じるようにお買い物。
靴屋さんに電気屋さん。
で、どうも納得いく商品を見つけれず、郊外大型ショッピングゾーンの御所野イオンへ。
それにしてもどのお店も大変なお客様で混んでいましたね~。
  


・・・という感じで、魁新聞「北斗星」ご指摘の通りな行動をしてしまっている核家族のキムカズ家。
明日・明後日の三が日を利用して、じっくりと自分と向き合い、生命の更新、すなわち心の新陳代謝に取り組んでみようと思う。



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9/17 秋田県立大学公開講座「秋田から魅力的な食材を!」

2011-09-19 13:08:10 | 企業支援


9月17日(土)
秋田県立大学の公開講座が「カレッジプラザ」で行われました。
今日の講座は、秋田県立大学の生物資源科学部の主催で、
テーマは「秋田に新たな価値を生みだす私たちの挑戦
~秋田から魅力的な食材を!!~」です。

はじめに、オリエンテーション的に、「秋田県農業の位置づけと課題」をテーマに長濱教授が講義。


そして、その後3つのテーマで准教授がそれぞれ講義します。
その1.県大発、牛肉の美味しさを再発見
    ~日本短角牛の新たな生産体系と高品質な赤身肉を目指して~
その2.ツクネイモが魅せる潜在能力に賭ける
    ~アグリビジネス学科のチャレンジ~
その3.目指せ!イキチゴ特産化
    ~多様な人々と織りなす赤い宝石の物語~
 

まずはじめに、長濱教授による「秋田県農業の位置づけと課題」。
秋田県農業、日本でも屈指の農業県のように見えていて、
実は米に依存しすぎているために、以外に野菜などの園芸は強くない実情。
【克服すべき課題】
1.魅力的な産物の商品化
2.周年型産地づくり
3.出荷時期の延長
4.市場向けと加工向けの両立
[マーケティングの4P]に置き換えるなら・・・
1.魅力的な産物の商品化[商品力:Product]
2.周年型産地づくり[商品力:Product]
3.出荷時期の延長[流通力:Place]
4.市場向けと加工向けの両立[流通力:Place]
・・・価格(Price)プロモーション(Promotion)は、
上の解決に引き続いて、次なる課題として浮かび上がってくるでしょう。
 



日本の農産物を取り巻く経営環境【脅威】。
「地球温暖化」「バイオエタノール原料」「穀物価格高騰」
そして、「貿易自由化の要求」・・・


続いて、「県大発、牛肉の美味しさを再発見~日本短角牛の新たな生産体系と高品質な赤身肉を目指して~」を、濱野准教授が講演。


多くの牛肉は、黒毛和牛に代表される、きれいなさしの入った牛肉。
黒毛和牛の生産のためには生産環境が重要となり、大潟村などの平坦地では生育は不可能。
そこで、着眼したのが短角牛というさしの入らない牛肉の生産。
しかも、その牛を資源循環型肉用としての生産実現のため研究中。
ここでの課題は、
・資源循環型牛肉の需要掘り起こし
・消費者に受け入れられる品質の肉質
難しいチャレンジとなりそうです。
 



味覚について。
キムカズ、味覚は5感で決定付けると決め付けていましたが、
違う見方もあることを教えてもらいました。
ヒトが感じる美味しさの要素
味覚=科学的要素、物理的要素、経験的要素


そして、今日の講座は試食が各コース出てびっくりです。
  

続いては、「ツクネイモが魅せる潜在能力に賭ける~アグリビジネス学科のチャレンジ~」と題して、
吉田准教授が講義。
ツクネイモとは、ヤマノイモの一種で大館市が産地日本一の実績を誇る隠れた産品。
これの産地化のため食材原料としての活用を研究中。
こちらも試食が出てびっくり。
ツクネイモを混ぜて作った「プリン」と「杏仁豆腐」。
  

最後の講義は、「目指せ!イキチゴ特産化~多様な人々と織りなす赤い宝石の物語~」と題して、
今西准教授が講義。
キイチゴの特産化。
ここでの試食は、なんと多恵要蔵が作ったケーキ。
美味しさ間違いなし。すっぱいキイチゴは新しい味覚と感じました。
 

キイチゴを特産化するまでのロードマップ。
事業推進イメージができていることに感心。
1)秋田県で生産
  →2)産地化・キイチゴ文化の創造
     → 3)特産化・ブランド化
         → 4)キイチゴ文化の定着
そして、このロードマップを推進するために必要なものが、
何よりも関わる人々の明確化とそのネットワークの構築。
それぞれの機関が、それぞれの役割を認識・共有し、
真摯にこの事業の成功に向かっていければ、
必ずや成し遂げることができるのではないでしょうか。
そのためには、それをつなぐコーディネート機能が必要なのかもしれません。
 






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9/3PM 診断士理論政策更新研修「CSR経営の実践」

2011-09-04 23:27:01 | 企業支援


9月3日(土)
中小企業診断士理論政策研修が秋田市雄和の「プラザクリプトン」で開催された。
今日の研修テーマは「戦略的CSRによる中小企業の活性化」。
最近、少々勉強不足のキムカズ、見慣れない文字「CSR」に困惑です。


講師は、中小企業診断士事務所「アドバンス源」の代表、岡本 博先生。


「CSR」とは、Corporate Social Responsibility の略で、
「企業の社会的信頼性」をいうとのこと。
企業の社会的責任ということばで片付けそうなのに、なぜ「社会的信頼性」という表現に??
と思っていたら、ずいぶんと意味深かったりして。。。
社会的責任・・・これは自分サイドから見ての表現であり、あくまでも主体的な表現。
社会的信頼性・・・これになると、第三者からの評価となるために、受動的とのこと。
第三者=利害関係者=ステークホルダ=お客様、銀行、株主、役人・・・
これらの皆さんから信頼を得ることのできる企業活動を行うこと。
ということのようです。

いってみれば、「企業倫理観」と「経営品質」がセットになったようなものかなという印象を持ったしだいです。

CSR経営を実践するにも、やはりPDCAマネジメントサイクル。
そして、この活動で何より大切なのは、「活動結果と課題の開示」ということ。
やはり、何かをがんばって取り組んでも、それを社会に評価してもらわなくては。
そのためには、その成果や実績を外に発信していかなければ。
何も見えない、何も届かない。そして、何も得られない。。。いつも感じていること。


そしてステークホルダごとに検討されるべきCSR活動のキーワード。
「顧客・市場」であれば、ユニバーサルデザイン、アフターサービス、顧客満足度、個人情報保護、コスト競争力、品質管理、潜在顧客の開拓、安全製品・・・


外の取り組み成果・実績を公開する「CSRレポート」の役割3つ
1)社会に対する「説明責任」、
2)社外との「コミュニケーション」、
3)社内的には、「マネジメント」経営の見直しへ。




すでにこの企画はISO化(ISO26000)されていることも初めて聞く事ができた研修でした。
情報の遅れ感を痛感した一日でした。





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7/16 県立大学公開講座「秋田の「イスナ」を育もう」

2011-07-18 10:34:56 | 企業支援


7月16日(土)
県立大学の公開講座がありカレッジプラザまで。


今日のテーマは2つありました。
1.秋田の中小企業経営戦略~中国の孫子の兵法・兵法三十六計に学ぶ~
   講師:秋田県立大学システム科学技術学部 教授 谷内宏行
2.条件不利地域の存在意義と魅力~コミュニティビジネスの可能性を探る~
   講師:秋田県立大学生物資源科学部 教授 長濱健一郎

このブログでは特に、前者の谷内先生の講義から記しておきたいと思います。
まずはじめに先生からのクエスチョン。
「この絵を見て、3分以内に連想するものを挙げなさい。」

この演習、3分間で10個以下では”発想が貧困”との判定をするとのこと。。。
・・・残念っ。キムカズは、(予想通り)6個しか答えれませんでした。。。

「発想を豊かにするためには、一人ひとりが独創性を豊かにすることが大切。」

その具体的な取り組み方策がこちら。
○問題意識を持つ・・・日頃からの着眼、姿勢、気持ちのあり方ですね。
○数多くの発想(拡大発想)・・・ブレーンストーミングなどでどんどん出す。
○的を絞る(縮小発想)・・・KJ法・整理
○強制する、追い詰める・・・背水の陣、物理的(時間・空間)に強制する、連想・見方を変える
○熟成させる・・・寝かせる、棚上げする、時間を置く
○ひらめきのチャンスをつかむ・・・半覚醒時、乗り物の中、メモを取る、ユーモアを持つ


ここで、「経営コンセプトの変遷」を。
黎明期(れいめいき)は、生産志向で生産に注力していればよかった。
いい時代はそうでした。
そして時代は移り、今は「マーケティング志向」。
消費者ニーズを如何につかむか、消費者の求めるものを作っていくことの大切さ。




第1法則は、中小企業が大企業に勝つための考えが隠されているとのこと。
キーワードは、
「局地戦に持ち込む」・・・小さなマーケットで濃い商い
「一騎打ちにする」・・・共同で挑めば商機はある?
「接近戦(地元密着など)」・・・地域一番店の中小企業ならできるはず
「一点に集中する」・・・ニッチ、狭い品揃えの専門化
「陽動作戦で相手の動揺をさそう」・・・苦しくても笑って、ふざけてるくらいの平常心



第2法則は、大規模店舗がとる戦略。








7/7 秋田県総合食品研究センター「試験研究成果発表会」

2011-07-08 06:18:55 | 企業支援



7月7日(木)
仕事の出張で、秋田県総合食品研究センターで行われた、
「試験研究成果発表会」に参加してきました。
会場は、秋田市向浜にある「秋田県総合食品研究センター」。


ここでは5つの試験や研究成果の発表を聞くことができましたが、
キムカズがとっても興味をそそられた内容を記しておきたいと思います。

まずはこちら。
秋田特産食品の開発研究として、「県産ハタハタ利用加工研究の集大成」と題して行われた発表から。
秋田県人にとって、なじみがあるというか、なくてはならない食材「ハタハタ」。
その中でも特に正月は食卓に欠かすことのできない「ハタハタずし」。
このハタハタずしは県内の北・中央・南の地域でタイプが違うとのこと。
正直「うっそっ??!」という感じでした。
A:県北地方…酢を中心とした味付け”すっぱい感が強い”
B:中央地方…乳酸発酵が進んだ食品”うまみがある”
C:県南地方…糖分が多い”甘みを感じる”
「秋田のハタハタずしは3タイプ」あるという事実。
是非とも、3タイプのハタハタずしを食べ比べたいものです。
 

そして、ハタハタの美味しい時期について。
秋田でハタハタといえば、12月の風物詩。
この時期に大量のハタハタが秋田沖にやって来て、産卵時期を迎えるから。
が、しかし・しかし!美味しい時期でいうなら、初夏初冬(6・9・10月)とのこと!
この時期に採れたハタハタは、脂が乗ってるから冷凍しても美味しさは保持されるとのこと。
・・・う~~ん。興味津々。今度、スーパーでハタハタがあったら買ってみようっと。

更にさらに、シラコ(精巣)はDHAの量が鯖などとは比較にならないほど豊富とのとこ。
これはこれは。。。喰わなくては。


更に、ブリコの食品化計画も研究されているです。
産卵期に男鹿沖に打ち寄せられる大量のブリコ。
これも秋田の風物詩ではありますが、あれだけの量が確保できるのであれば、
誰しも商品化を考えたくなります。
プチプチとした食感の是非論、ひつ一つの粒の塊の構造解析。
これらの研究によって、すでに商品化され市場に投入されたブリコ関連商品もたくさんありますが、
成型技術を解明したことで、ハート型のブリコを作ることも可能。。。とは、
こりゃまたご愛嬌ですばらしい。。。


これら研究を進めるためには、一人では限界があります。
やはり、餅は餅屋でプロに頼むところは頼み、できるところは自ら取り組む。
という、「連携」というものの大切さを感じた一日でした。


次に印象に残ったのが「トクホ(特定保健用食品)」に関すること。
「トクホ」を名乗るためには、それはそれは厳しい「有効性」「安全性」の立証が必要になります。
この立証のために企業は数千万円~数億円の費用を投じているとのこと。
この段階で、目からうろこでしたが、それほどの巨額投資を私達中小小規模企業が担えるはずもなく、
そこで、当研究センターでは秋田初の「トクホ」商品誕生を目指して取り組んでいるとのこと。


機能性食品の有効性を立証するためには、ステップがあるんですね。
試験管での試験→動物試験→ヒト試験・・・
証拠能力を確保するために、大変な時間と手間がかかるようです。
ところで、伝承や体験談は証拠能力がないとのこと。
「あれで痩せた」「これで血圧が下がった」・・・
チラシやテレビなどでよく耳にするこれらの売り文句は、何の立証能力もないとのこと。


やはり、ここでも企業間連携です。
中小の民間企業や公的機関が連携することで、
従来は大手の民間企業が独占的に行っていたことを「連携」ということばで実現する。
それぞれの強みを持ち寄ることで可能になる取り組みです。



企業間連携。一人ではできないことも他人の力を借りるとできるようになる。
一人で悩むなプロはいる。
連携のために必要なコーディネート機能(接着剤)の役割をキムカズも担っていきたいと感じる一日だったのでした。







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マッチングイベントでの効果を高める~企業から見た活用のポイント~

2011-02-12 15:59:03 | 企業支援
日本政策金融公庫が発行している「調査月報」2011.2月号に
マッチングイベントの特集がされていましたので、
備忘録的に残しておきたいと思います。


近年、さまざまなビジネスマッチングが実施されている。
成功事例も増えてきている一方で、
出展した企業からは負担に見合うだけの成果が上がらないとの声も聞かれる。
では、出展の効果を高めるためにはどうすればよいのだろうか。


ビジネスマッチングとは、
新たな取引先もしくはその候補となる相手と出会う機会を企業に提供する活動や、サービスのことをいう。
多くの中小企業では、優れた技術や画期的な製品がありながら、
販路開拓がうまく進まないという声が聞かれる中、
その悩みを解決する効果的な支援策の一つとしてマッチングが重視されている。

ただし今後、中小企業が本当の意味でマッチングイベントを活用するためには、
ただ出展するだけではなく、効果を高めるよう取り組むことが欠かせない。

日本政策金融公庫総合研究所の「全国中小企業動向調査(2010年)」によると、
得られた効果をみると、直接的効果では、
「商談の成立」が35.6%
となっており、新たな取引先を確保するのは容易でない中で、3分の1が大きな成果を得ている。
一方、間接的な効果では、
「広告宣伝」が49.3%のほか、
「社内のモチベーションアップ」「知識・情報の取得」「商品アイディアの取得」と続いている。

出展企業が感じる課題では、
「出展に伴う費用の負担」40.0%
「人手の不足」17.2%
「商談相手に関する情報の不足」15.9%
「イベントに関する情報の不足」14.2% が挙げられれている。
また、現場では、
「商品のPR方法に関するノウハウの不足」31.1%
「自社の信用力の不足」6.4% などが挙げられている。


【効果を高めるポイント】
出展の検討、申込み
「開催情報を入手する」
商工会などサポートを受けられる支援機関との接触を密にしておきましょう。
情報のアンテナを高くすることが重要です。

「目的に合わせて展示会を選ぶ」
企業側としては、主催者の勧誘にすぐに乗るのではなく、
自らが出展のねらいを定め、
各展示会のメリット・デメリットを見極めることが必要です。

単純なことですが、テーマが絞られている展示会を選べば、
○ 的外れになりにくい
△ 出展企業の業種は限られているので、同業種の中堅・大手企業とバッティングしやすくなる

一方、テーマが広い場合は、
△ 階差規模の割に商談につながらないというリスクが高くなる
○ 来場者の顔ぶれが多彩になる
 よって、これまで想定していなかった層へ販路を広げたい場合は有効

開催エリアも判断基準のひとつに。
地元での開催…相手からの信用が得やすく、商談がまとまりやすい
大都市圏での開催…開催規模が大きく、宣伝効果が高い


出展準備から当日まで
申込後は、当日に向けて展示物や資料の作成といった準備に入る。
ブースの装飾や展示する商品・パネルの設置も出展企業が行わなければならない。

いよいよ当日には、ブースでの来場者対応が中心となる。
商品説明や名刺交換を経て、順調に進めば商談へとつながる重要な舞台だ。
展示会を活用している企業の大半は、当日の活動の効果を高めるために、
むしろこの準備に力を入れている。

「事前アナウンスで来場者を集める」
出展企業の顔ぶれは、パンフレットや主催者のホームページでも紹介されているため、
必ずしも企業自ら宣伝する必要はない。
しかし、この期間中に個別に出展をアピールすることで、
商談成立への期待は高まる。

㈱高田製作所(富山県高岡市)では、
取引先だけでなく、名刺交換をしたことのある企業に対しても電子メールなどで出展を知らせている。
こうして事前に周知することで、当日のヒット率を高めようとしている。
たとえ足を運んでくれなかったとしても、
別の機会にアプローチする際にその話題をきっかけとして
新製品のPRがしやすくなるという後日の心理的な効果も期待できる。


「とにかく目立つ展示物を準備する」
ライバルがひしめく中、自社をいかにアピールするかも重要となる。
成果を上げている企業に共通するのは、
ブースを目立たせると同時に自社の実力を際立たせる展示物を準備している点がある。

㈱大館工芸社(秋田県大館市)では、
毎年、東京で開催されるギフト関連展示会へ出展しており、
そのたびにそれに合わせて新たなデザインを考案している。
来場者の目をひきつけ、話しをするきっかけを図るのが狙いである。
オリジナリティあふれる商品を出し続けているため、
今年はどのような商品ができたのかと楽しみに来場するリピーターも多いという。
同社の持つ強み(発想力や製作技術の高さ)を示すことで、
従来の伝統的な曲げわっぱの品質への評価も高まり、
その販売数が伸びる効果もあるという。

㈲高嶋製作所(福井県福井市)では、
当初は、当社の取扱品である石英ガラスを切削した品を展示していたが、
見た目のインパクトが乏しいこともあり、
加工技術の高さの訴求もできないまま通り過ぎられることが多く、
なかなか人が訪れなかった。
そこで、当社では特大サイズの石英ガラス製のボルトとナットを準備し展示した。
その結果、人を呼び込むことが実現したと同時に、技術の高さもアピールする展示とすることができた。
PR方法に悩む企業は多いが、
まずはブースに訪れてもらえるような展示物を準備することが効果的といえる。

「信用力を高める」
来場者の立場にしてみると、よく分からない企業とその場で商談することに対する抵抗感はあるはずだ。
そのためにも、出展企業としては少しでも自社の信用を高められるよう準備しておく必要がある。

㈱エコファクトリー(熊本県熊本市)では、
品質の国際規格ISO9001を取得しているメーカーと生産委託の提携を結び、
十分な生産体制があることをアピールした。

また、その場での商談はなるべく避け、後日、相手の企業や商品のことを改めて詳しく調べる来場者も多い。
その際、貴重な判断材料になるのが、配布資料やホームページである。
出展にあたっては、展示会後にじっくりと企業定めや品定めをされることを想定し、
情報を提供できるツールの準備をあらかじめ万端にして臨むことも重要となる。



出展後

「次回に向けたヒントを見い出す」
㈱橋製粉所(福井県福井市)では、
大豆を平らにつぶす加工を施した福井県の伝統食品「打豆」のメーカーである。
ある日、食品関係の会社から手持ちの大豆にも同じ加工ができないかとの打診を受けた。
これへの対応を検討した結果、大豆以外にも大麦や米といった穀物にも応用できることに気づくことができた。
そこで当社では、この業務を受託するためのシステム化を検討し、
加工が可能な穀物の種類、最低ロット、料金、見積もりから納品までのスケジュールなどを細かく決めた。
その結果、商談も進めやすくなったのである。
さらに、ホームページをリニューアルし、打豆に関する内容を充実させることにした。
また、HP上にダウンロード用の加工指図書の雛形を用意して細かなオーダーにも対応できる点をアピールした。

「事後フォローでつながりを保つ」
先に紹介した㈱高田製作所では、展示会終了後の来場のお礼メッセージにとどまらず、
引き続き同社の取り組みや新製品などをブログに載せたり、
メールマガジンとして定期的に来場者に定期配信したりして、
相手に自社のことを思い出してもらうきっかけ作りに力を入れている。
このように、事後フォローでつながりを保っておけば、次回出展を周知したときの相手の反応がよくなるという効果もある。
展示会では、将来の取引につながることを見据え、細かい手間を惜しまない姿勢が成功を生んでいるといえそうだ。


マッチングイベントは、出展自体が中小企業にとっても身近なものとなってきた一方で、
かえって他の出展企業の中に埋もれやすくなってきているともいえる。
このような、出展をするだけでは効果が得られない傾向は今後さらに強まっていくものと予想される。

マッチングイベントは、あくまでも販路開拓などのきっかけを得るツールにすぎない。
その利用価値を高めていくためには、周囲のサポートに頼るだけではなく、
当事者である企業自らが工夫を重ねていくことが重要であることを忘れてはならない。