秋田のキムカズが贈る気まぐれブログ

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7/7 秋田県総合食品研究センター「試験研究成果発表会」

2011-07-08 06:18:55 | 企業支援



7月7日(木)
仕事の出張で、秋田県総合食品研究センターで行われた、
「試験研究成果発表会」に参加してきました。
会場は、秋田市向浜にある「秋田県総合食品研究センター」。


ここでは5つの試験や研究成果の発表を聞くことができましたが、
キムカズがとっても興味をそそられた内容を記しておきたいと思います。

まずはこちら。
秋田特産食品の開発研究として、「県産ハタハタ利用加工研究の集大成」と題して行われた発表から。
秋田県人にとって、なじみがあるというか、なくてはならない食材「ハタハタ」。
その中でも特に正月は食卓に欠かすことのできない「ハタハタずし」。
このハタハタずしは県内の北・中央・南の地域でタイプが違うとのこと。
正直「うっそっ??!」という感じでした。
A:県北地方…酢を中心とした味付け”すっぱい感が強い”
B:中央地方…乳酸発酵が進んだ食品”うまみがある”
C:県南地方…糖分が多い”甘みを感じる”
「秋田のハタハタずしは3タイプ」あるという事実。
是非とも、3タイプのハタハタずしを食べ比べたいものです。
 

そして、ハタハタの美味しい時期について。
秋田でハタハタといえば、12月の風物詩。
この時期に大量のハタハタが秋田沖にやって来て、産卵時期を迎えるから。
が、しかし・しかし!美味しい時期でいうなら、初夏初冬(6・9・10月)とのこと!
この時期に採れたハタハタは、脂が乗ってるから冷凍しても美味しさは保持されるとのこと。
・・・う~~ん。興味津々。今度、スーパーでハタハタがあったら買ってみようっと。

更にさらに、シラコ(精巣)はDHAの量が鯖などとは比較にならないほど豊富とのとこ。
これはこれは。。。喰わなくては。


更に、ブリコの食品化計画も研究されているです。
産卵期に男鹿沖に打ち寄せられる大量のブリコ。
これも秋田の風物詩ではありますが、あれだけの量が確保できるのであれば、
誰しも商品化を考えたくなります。
プチプチとした食感の是非論、ひつ一つの粒の塊の構造解析。
これらの研究によって、すでに商品化され市場に投入されたブリコ関連商品もたくさんありますが、
成型技術を解明したことで、ハート型のブリコを作ることも可能。。。とは、
こりゃまたご愛嬌ですばらしい。。。


これら研究を進めるためには、一人では限界があります。
やはり、餅は餅屋でプロに頼むところは頼み、できるところは自ら取り組む。
という、「連携」というものの大切さを感じた一日でした。


次に印象に残ったのが「トクホ(特定保健用食品)」に関すること。
「トクホ」を名乗るためには、それはそれは厳しい「有効性」「安全性」の立証が必要になります。
この立証のために企業は数千万円~数億円の費用を投じているとのこと。
この段階で、目からうろこでしたが、それほどの巨額投資を私達中小小規模企業が担えるはずもなく、
そこで、当研究センターでは秋田初の「トクホ」商品誕生を目指して取り組んでいるとのこと。


機能性食品の有効性を立証するためには、ステップがあるんですね。
試験管での試験→動物試験→ヒト試験・・・
証拠能力を確保するために、大変な時間と手間がかかるようです。
ところで、伝承や体験談は証拠能力がないとのこと。
「あれで痩せた」「これで血圧が下がった」・・・
チラシやテレビなどでよく耳にするこれらの売り文句は、何の立証能力もないとのこと。


やはり、ここでも企業間連携です。
中小の民間企業や公的機関が連携することで、
従来は大手の民間企業が独占的に行っていたことを「連携」ということばで実現する。
それぞれの強みを持ち寄ることで可能になる取り組みです。



企業間連携。一人ではできないことも他人の力を借りるとできるようになる。
一人で悩むなプロはいる。
連携のために必要なコーディネート機能(接着剤)の役割をキムカズも担っていきたいと感じる一日だったのでした。







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