サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

第七十一話

2011年06月10日 | 夢脳

私が忍び込んだ場所は、どこかのお店の2階フロアにあたるようだ。
薄暗く、怪しげな光のなかに、大きなベッドが用意されている。
部屋の下部についている小窓のようなところから、少女がふたりそのフロアに
侵入してくる。
事情がわからないままに、私はベッドでその少女たちといちゃつくことになる。
少し寝入ってしまった私は、その部屋を出ようと窓から下を見ると、用心棒のような
男が数人、バットを持ってうろうろしている。
財布を見ると、たしか10万円ぐらい入っていたはずなのに、すっからかんになっている。
やばいと思い、反対側のドアをそっと開けて、脱出を図る。
地上にようやく降りたのだが、男たちが気づいて血相を変えてこちらに向かってくる。
私は必死で裏道を逃げるのだが、男たちの追跡はやまない。
息切れしてきた私は、これは夢だと思い決めて、蹲って息を込めて、一気に爆発させる。
ちょうど、金縛りから抜け出す時のように。
すると、また最初の部屋に戻っている。
そこには何事もなかったかのように、裸身の少女たちがいる。

図版:大座頭(おおざとう)


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