サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

第百三十一話

2013年07月02日 | 夢脳

中東の出身らしい男が、私を地下室に導く。
階上の部屋には、私の知り合いが何人もいる。
地下の入り口の扉は、鍵がかかるようになっているのだが、何度やっても錠前が壊れている。
部屋の中には、ベッドがふたつあり、それぞれのシーツの下には、十歳ほどの少女が全裸で横たわっているという。
男は、顔の部分のシートをめくり私に見せる。
とても可憐な少女だ。
男はあなたのものだ、好きにしなさい、と言う。
私は好奇心が擡げるのだが、さすがにベッドに横たわる勇気はない。
それに入り口の扉が壊れているから、いつ何時、知人が入ってくるかもしれない。
私は、頭を振って、その部屋を出て階段を上がろうとする。
すると、男はドアのところで立ちはだかって、あなたは出ることが出来ないと言う。
手にはナイフを持っている。
私は困惑する。

図版:紙舞 


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