サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

第百三十二話

2013年07月03日 | 夢脳

集会場のようなところで周囲には何百人の人がいる。
信頼している何歳か年上のKが、いきなり私をみんなの前で糾弾しはじめる。
どうやらこの集団に対する貢献度が少なく、私が連れてきたのは何年も前の初期のメンバーに限られるではないか、
というようなことらしい。
私は彼が何を言っているのか、わからない。
答えるのも馬鹿馬鹿しいと思いながら、沈黙を守っていると、次々に見知った顔が発言を求め、同様の糾弾をする。
場が不穏な空気になってきたので、私は石を握ってその部屋の照明を壊し、周囲を薄暗くする。
そうして、出口の方にほとんど手探りで向かい、脱出しようとする。
多くの人にぶつかりながら、私は味方を見出そうとするのだが、確認することが出来ない。
私は鳥目気味なので、足元さえもほとんど覚束ない。
誰かが新しい照明器具を用意しているようだ。
私の心臓は高く波打っている。

図版:瓶長 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿