歌手の克美しげるさん死去
時事通信 10月2日(水)12時33分配信
「さすらい」のヒットなどで知られる歌手の克美しげる(かつみ・しげる=本名津村誠也=つむら・せいや)さんが2月27日、脳出血のため栃木県佐野市の病院で死去していたことが2日分かった。75歳だった。宮崎県出身。
1961年、「霧の中のジョニー」のカバーでデビュー。63年にテレビアニメ「エイトマン」の主題歌を歌った。64年、「さすらい」が大ヒットし、NHK紅白歌合戦に出場した。76年に交際していた女性を殺害し、懲役10年の実刑判決を受け服役。89年には覚せい剤取締法違反の罪で有罪判決を受けた。
克美しげるのことを思い出す時、僕はいつも同じ1937年に生まれた不世出の歌手のことを思い浮かべる。
女優工藤夕貴の父である井沢八郎である。
克美しげるは宮崎出身、ロカビリー歌手のはしくれで活躍していたが、歌謡曲路線に転進して「さすらい」が60万枚の大ヒット。64年、65年と紅白に出ているし、僕たちには「エイトマン」の主題歌で懐かしい。
一方、井沢八郎は青森県弘前生まれ。中学卒業後歌手を目指して上京し、64年デヴュー二弾目の「あァ上野駅」で大ヒットとなった。
ふたりとも苦労をしたうえで、20代後半で歴史に残る大ヒットを飛ばしている。
その後、克美しげるは落ち目になりカムバックを果たそうとし、彼をささえていた愛人を殺害、懲役十年をくらい、後には覚醒剤でも捕まっている。
井沢八郎は80年代に交通事故不出頭にはじまり、未成年女子への淫行事件や隠し子の存在が明らかになるなどスキャンダルにまみれることになった。
井沢八郎は、2007年に娘の工藤夕貴とは和解を果たすも食道がんで69歳の生涯を終え、克美しげるはその後31歳年下の女性と四度目の結婚をしたりしたが、病魔が相次ぎ、ついに75歳の生涯を閉じることになった。
克美しげる、井沢八郎、ふたりが大ヒットを飛ばした1964年は東京オリンピックの年であった・・・合掌!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます