サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

プリティ・リーグ/ペア・デイビス(全米女子プロ野球選手)/88歳

2013年02月05日 | 毎日がメメント・モリ

米女子野球界のスター選手死去 映画でも話題に

サンケイスポーツ 2月4日(月)19時4分配信

 1940年代に全米女子プロ野球リーグで活躍したスター選手、ラボン・ペア・デイビスさんが2日、死去した。息子が3日、AP通信に明かした。88歳だった。1992年公開の米映画「プリティ・リーグ」では、ペア・デイビスさんがモデルとなった役を女優ジーナ・デイビスが演じて話題となった。

 アメリカ野球界は第二次世界大戦中に多くの大リーグ選手が徴兵されるなど開催の危機に直面。これを受けて1943年から女性選手によるプロ野球リーグを立ち上げる運びとなり、ペア・デイビスさんは1944年から参加。捕手や遊撃手として10シーズンにわたり活躍し、5度の優勝に貢献した。

 ESPN電子版によると、ペア・デイビスさんは1995年のインタビューで、「私は夢を叶えることが、どのような感覚なのかを知っている。野球をすることが一番楽しいことだった。私にとって息をするように当たり前のことだった」と野球について語っている。

 映画「プリティ・リーグ」は大戦下のアメリカで、女性プロ選手が本気で野球と向かい合う様子を描いた作品。歌手のマドンナをはじめ、トム・ハンクス、ロージー・オドネル、ジーナ・デイビスら豪華キャストを集めて話題となった。

『プリティ・リーグ』は映画館までわざわざ見に行った。
演技派女優ジーナ・デイビスが演じたのがキャッチャー役のペア・デイビスである。
全米女子プロ野球リーグの創設は1943年。
まだ太平洋戦争のさなかである。
選手の中には戦争未亡人もいた。
もちろん、アメリカでも半ば「見世物」のように扱われたりもしたが、選手たちは真剣にボールを追うのだった。
興行的には主題歌を歌い、選手の一人として出演もしたマドンナが話題をさらったのだが。

日本ではナックルボールで喝采を浴びた吉田えり選手の活躍もあって、野球を目指す女子を描いた作品は漫画では多い。
古くは、『野球狂の詩』の水原勇気の魔球「ドリームボール」は、僕たちの世代もワクワクしたものだ。

女子野球選手を主題にした作品としてとても好きなのは高橋ツトムの『鉄腕ガール』だ。これは単行本全9巻で出ている。
主人公は昭和20年、敗戦の年に出来た日本の女子プロ野球選手の加納トメ。
これは、戦後の日本国民を巻き込んだ日米女子プロ野球球団の「賭け試合」のお話である。
敗戦国VS占領国。
ここにアメリカの大富豪やGHQや一山当てようという日本人や女性の地位向上を願う女性オーナーやヤクザや熱狂する日本国民が絡んでくるのだが、まあ加納トメのキップが素晴らしいのだ。

「だからデカい国はバカだっつ~~~の!!」などと気持ちいい言葉を吐いてくれる(笑)。
その後、トメはアメリカに渡り、最後はトメの愛をまっとうする漫画になっていくのだが、いまでもゴマンとある現代コミックを見渡してみても、僕がもっとも好きなヒロインのひとりはこの『鉄腕ガール』の加納トメだ。

その対戦相手のアメリカチームのモデルになった選手たちに、このベア・デイビス像も組み込まれていたことだろう・・・合掌!


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