大内宿は南会津の山中にあり、全長約450mの道路の両側に、道に妻を向けた寄棟造の民家が建ち並んでいます。「道に妻を向けた」と云うのは、妻側とは、勾配屋根のかけられた建築物の棟に、直角方向に平行材が渡される両側面のことだそうです。大内宿は江戸時代には「半農半宿」の宿場でしたが、現在でもその田園風景の中に茅葺き民家が整然と並んでいます。1981年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、「大内宿保存会」が設立し、住民による町並み保存活動が始まりました。大内宿を守る住民憲章も制定され、この景観を未来の子供たちに引き継いで行くために、「売らない・貸さない・壊さない」の3原則を守り、景観の保存と伝統的な屋根葺きの技術習得、継承に取り組んでいるそうです。
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