喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

ふるさとの雪

2011-01-08 | ブログ
 昨日は、岬にも今季2度目の積雪がありました。
 南国なので雪にはなじみが少ないのですが、
ふるさとが雪国の人にとっては、ずいぶんとちがったものに感じられるのでしょう。

 ふと、年末、新潟に行っていた時にこのブログを見られて、
送っていただいたメールを思い出しました。
 その方は、感性豊かなとってもすてきな方で、
新潟に生まれ、今は愛媛に住まれています。
昨年、愛するお母さまを亡くされました。

 最近、「トイレの神様」という歌を聴いて、
大切な人を思い浮かべることが多く、
新潟に届いたメールがさらに温かく感じられました。
紹介します。

『新潟の雪景色のお写真。
私の生まれた地は、こんなにも美しい場所だったのかと、
驚くような思いで拝見しました。

 手元にある新潟時代の写真は、30年を経てずいぶんと色あせていて、
雪の鮮やかな白さや空の澄んだ青、空気の冷たさまで、
岬人さんの写真が教えてくれているようです。

 幸せなご家族のお写真と
「未来のための」という文章を読みながら、
私は遠い過去を想っていました。
若い日の父と母を。

 南国に生まれ育った母が、眼前に広がる雪景色に、
どんなに驚き、目を見はったか。

 父はどんな言葉で雪国を語り、
なじんだ土地を案内したのか。

 苦労の多かった若い2人には、美しい雪景色を前にほほえみながら
たたずむひとときがあったのだろうか。
 そんなことを想うと、
この寒さの中、涙がにじんできて、
鼻が痛くなって、いけませんね。

 慌ただしく過ぎていく日々の中、
いつもいろんな想いを届け、
引き出してくださる岬人さんに、感謝申し上げます。

 お疲れの中での雪道の運転、くれぐれもお気をつけて。
時間がかかるのは、貴重な家族だけのだんらんのひとときですから、
苦ではないですね。』

 私は、このメールを見て、家族との時間をさらに大切にしたいと思いました。
そして、16時間におよぶ車の運転ができたのです。
 
 写真は、新潟の雪の妙高山です。
 同じ雪を見ても、人はそれぞれ想うことがちがいます。
ふるさとの景色を見て、「きれいだな」と思えることは幸せですね。

 私たち、岬に住む人は何を見てそう思うのでしょう。

                      岬人(はなんちゅう)
    
   
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