喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

奇跡のみかん甘平(かんぺい)とデコポン(しらぬい)

2016-03-04 | 農業
愛媛県には信じられないほどおいしい柑橘が多い。
もちろんふるさと佐田岬三崎地区の清見タンゴール、サンフルーツなどは全国的に有名。



 甘平(かんぺい)は、2007年に品種登録をされたまだまだ新しいみかん。
まだ知名度も低く生産量も栽培の難しさからあまり増えてはいない。
 
 だが、甘平の魅力は果実の大きさからは想像できない味にあるといえる。
1月以降に出回る温州みかん以外の柑橘を総称して中晩柑(ちゅうばんかん)と言うが、
伊予柑・八朔・デコポンなど多くの種類が出回るが、
どれも糖度は高いものの酸も高めで 食べた際にある程度酸っぱさを感じる柑橘が大半。

 そんな中、この甘平は手のひらからはみ出しそうなほどの大きさがありながら甘味たっぷりで、
酸っぱさを全然感じさせない。
 もちろん甘ったるいだけではなく糖と酸のバランスが絶妙な美味しいみかん。

 甘平は愛媛県内でのみ栽培が認可されている品種で、
他県での生産販売が認められていない愛媛県限定の希少なみかん。






 果実は200~280g程で、頭部がこぶのように出ている。
これをデコと呼ぶ。
 果皮はやや粗く、その割りにむきやすい。
果肉は橙色で柔らかく、多汁。
ジョウノウも薄く、そのまま食べられる。
 
 基本的には基準で糖度13度以上、クエン酸1.0%以下と決まっているので、
酸味が強すぎるものなどはないことになっている。

 基準を満たしていないものや、JAに加盟していない生産者から出荷されたものは「不知火」として出荷される。

 みかん農家でありながら、柑橘が大好き。

 愛媛には、愛がある。

                岬人(はなんちゅう)


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