喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

ふるさと平礒のお盆  おしょろい棚

2017-08-15 | 家族
2年前のお盆のこと。


佐田岬半島には、古いお盆行事がそこここで遺っていて、
受けつがれている。

 平成22年、佐田岬半島(伊方町)の初盆行事が、
文化庁の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定された。


 これを受けて、記録作成のため東京から株式会社「桜映画社」のスタッフ3名が来られた。
桜映画社は、1955年創業。
ETV特集、新日本風土記、NHKハートネットTV、カンブリア宮殿、ガイアの夜明け、美の壺など
信念を持った数多くの作品を製作されている。

 13日、お盆ということで先祖を迎える。
 おしょろい(御精霊)様つまりご先祖を迎えるために棚を組み立て、
仏壇から位牌を移し、夏野菜や料理お供え物を供える。



 今では、平礒の中でもおしょろい棚を組み立てる家は少なくなったと聞く。
そこで、未だに引き継いでいるわが家のおしょろい棚と
初盆(みぼん)を迎える河野一郎さんの家のおしょろい棚を撮影。

 あととりの私も父から教えを受け一緒に組み立てているが、
数年前から息子にも引き継いでおきたいと思い、
手伝いをさせている。
 祖父から孫へのバトンリレー。







 
 おしょろい棚を組み立てた後、父と息子が縁側に腰かけ、
何やら話していた。
 父は、物心もつかないうちに、自分の父親を太平洋戦争で亡くしたため、自分の祖父を父親の代わりとして育った。
まさにそんな光景を想像させる。




 将来、息子が祖父を良き先祖として語りついでくれることだろう。
ふるさとのお盆には、大切なものが残っている。


             岬人(はなんちゅう)

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